腰椎

腰椎のレントゲン

結論:

腰椎は単独で
動かさない

◆腰椎の特徴(他の椎骨との違い)

  1. 椎体が大きい
  2. 乳頭突起(多裂筋付着部)
  3. 副突起(最長筋の付着部)
  4. 肋骨突起
  5. 椎体に肋骨窩がない
  6. ヤコビー線
  7. 前後屈、側屈にすぐれる、水平に捻るのが苦手
  8. 体重の重みに常にさらされている。

〔目次〕

  1. はじめに
  2. 腰椎の数
  3. 椎体
  4. 棘突起
  5. 上関節突起
  6. 下関節突起
  7. 椎間関節
  8. 上椎切痕
  9. 下椎切痕
  10. 椎間孔
  11. 椎弓
  12. 椎孔
  13. 肋骨突起
  14. 乳頭突起
  15. 腰椎のわん曲
  16. 腰椎の運動:屈曲
  17. 腰椎の運動:伸展
  18. 腰椎の運動:側屈
  19. 腰椎の運動:水平回旋
  20. 腰痛防止の
    腰椎の動き
  21. 腰椎の
    補強靭帯
  22. 腰椎の触診
  23. 腰椎の
    レントゲンは?
  24. 腰椎が
    動かないのは?
  25. 腰椎の
    一番下は?
  26. 腰椎牽引は?
  27. 腰椎固定手術
    、脊椎固定手術
    は?
  28. 腰椎の
    専門医は?
  29. 腰椎の骨折の
    後遺症は?
  30. 腰椎と
    仙骨の間は?
  31. 腰椎に効く
    食べ物は?
  32. 変形して
    つぶれた
    腰椎は?
  33. 腰椎の
    出っ張りは?
  34. 腰椎分離症
  35. おさらい

※はじめに

背骨を前から見た図
図は背骨の胸椎以下のパーツと
骨盤を前方から見ているものです。

赤い縦に並んだ5つの骨が
腰痛です。

腰椎のもっとも腰痛の
多い場所は、一般的に
図中の赤いラインの
位置です。

骨盤の左右にある腸骨
の頂点を結んだところに
腰痛の多発ポイントがあります。
この多発ポイントのランドマーク
(目印)のことをヤコビー線と
呼びます。

腰椎は一つ一つの
骨の隙間に軟骨のクッション
である椎間板があります。

腰椎図

腰椎の側面図

図は腰椎の側面図です。

腰椎は椎間板の弾力性に
守られているため、
強い衝撃が背骨に働いても
腰を痛めることなくすみます。

稀にこの椎間板の中身が
飛び出すことで、腰椎椎間板
ヘルニアが起こると
されています。

腰椎の数

腰椎の数はほとんどの
場合が5つです。

一番上にある腰椎から、
第一腰椎、第二腰椎という
感じで呼ばれています。

稀にですが例外があって、
腰椎が生まれながら6つ
ある人もおります。

また、4つしかない人も
おります。

これは腰椎が少ない、多い
というよりも、隣接する、
仙骨との癒合状態によります。

仙骨という骨が、
胎児の頃に仙椎という
分離した骨から一つの
骨に癒合をします。

このときに腰椎と一緒に
癒合すれば腰椎の数が
少なくなります。

また、仙骨が分離したまま
癒合しない場合には、
腰椎が多くなります。

腰椎の数の例外に
ついては別ページを
ご用意しております。

◆参考:
稀に4個や6個もある。

第六腰椎症の真実

腰椎が多い

〔※各部の名称〕

椎体

次に腰椎の各部の名称に
ついてご紹介しましょう。
先程の側面図
見ていきましょう。

腰椎の側面図

まず前方にあるのが
骨支柱の椎体です。
上から見ると楕円形を
しています。

上面図では次のような
形状をしております。
腰椎を上から見た図
向かって下にある、
丸い部分が椎体です。

背骨に加わる体重は、
前方の椎体部分で、
7割、
後方にある骨支柱で
3割を支えるとも
言われています。

椎体の主な役割は
体重を支持すること
です。

腰椎は、背骨の中でも低い
位置にあるため、
常に上半身の重みが加わり
続けます。

そのため重量負担に
耐えられるように椎体が
背骨の中でもっとも
大きく発達しています。

下位の腰椎ほど大きさが
大きくなります。

また椎体の高さは、
第三腰椎~第四腰椎が
最大になります。

腰の曲がった高齢者では
多くの場合は椎体が歪んで
扁平になってきます。
魚椎変形
図は腰椎を側面から
見たものです。

普通の腰椎は、側面では
四角形の椎体です。

ところが加齢によって
変形すると楔状に
変化します。

変形したものが
赤いラインです。

椎体が魚の骨のように
扁平になることから
魚椎変形とも呼びます。

背骨の胸椎や頚椎、腰椎の
椎体が歪んでつぶれると
背中が円形に丸くなって
きます。

また、椎体はご高齢者では
骨折の多発部位です。

過去に椎体の圧迫
骨折などもご紹介
しております。

急に背中が丸くなった
方では椎体の圧迫骨折
の可能性があります。

→参考
腰椎圧迫骨折の症例

また、仮に骨折を
していなくても、
徐々に椎体がつぶれて
時間の問題で背中が丸く
なります。

椎体には部分的に
腸腰筋という筋肉が
付着します。

弱った腰骨の患者さんが
腸腰筋に無理に力を
こめると筋付着部の骨が
骨折することもあるでしょう。

椎体の骨折は、骨折部が
微細なためレントゲンで
見落とされることがあります。

また、椎体の表面には
軟骨終板と呼ばれる
ものがあります。
腰椎の軟骨終板
椎体終板とか、
腰椎終板などとも
呼ばれます。

椎体の上下の
軟骨でコーティング
されています。

この軟骨の上に
椎間板が乗ることで

椎間板に滑らかな
動きを持たせます。

中高年になると、
椎間板の弾力が
乏しくなってきます。

すると、背骨に加わった
衝撃を吸収しきれなくなり
軟骨終板の損傷を
起こすことが
あります。

軟骨終板損傷については
こちらのページをご覧ください。

◆参考

腰椎終板炎

腰椎終板炎によるぎっくり腰

また、椎体に供給される
栄養血管の供給路は
椎体後方部にあります。
椎体の栄養血管
中に進入した血管から、
椎間板や軟骨終板へと
栄養を供給します。

背骨の椎間板や軟骨終板は、
椎体の内部を経由した血管
から栄養が供給されている
わけです。

棘突起

腰椎の後方には
「棘突起」
(キョクトッキ)
があります。

ゴツゴツしたもので、
背面から背中を
観察したときに指で
触れる部分がこの突起
です。

棘突起の主な
役割は筋肉や靭帯
の付着部である
ことです。

棘突起に付着した筋肉が
腰椎を引っ張ることで
腰を曲げたり伸ばしたり
ひねったりすることが
出来ます。


腰椎の骨折をしたとき、
椎間板ヘルニアが
あるとき、

腰骨の何らかの病気が
あるときには棘突起を
触ってみることで、痛みを
見ることがあります。

整体治療では、棘突起を
軽く叩くことで痛みを
誘発して腰痛の原因を
調べることもあります。

また、腰をかがめたり
スポーツなどで腰を激しく
動かしたときに
棘突起に付着する靭帯が
強烈に引っ張られて、
棘上靭帯炎を起こすことも
あります。

上関節突起

上関節突起は、
腰椎の上にある
突起です。
腰椎の上関節突起
上位の腰椎の
「下関節突起」
と連結をすることで
「椎間関節」を構成します。

上関節突起の表面には
関節軟骨があります。
腰椎の上関節面
この軟骨によって
椎間関節の摩擦を
軽減します。
ご高齢者では、この軟骨
が加齢によって磨耗して
衝撃を吸収しきれなくなり、
上関節突起が変形を起こす
こともあります。

上関節突起の関節面は
わずかにですが、凹状に
へこんでいます。そして、内側を
向いています。

下関節突起

腰椎の下に飛び出した
突起です。

腰椎の下関節突起と関節軟骨

上関節突起と連結
して椎間関節を
構成します。

関節の表面には
軟骨があります。

摩擦軽減のため
のものです。

上関節突起と同じく、
加齢によって磨耗して
下関節突起も変形を
起こします。

下関節突起の関節面は
わずかに凸状をしています。
そして、外側を向いて
おります。

椎間関節

先程の写真をまず
ご覧になってください。
椎間関節

椎間関節は、腰椎の上関節突起と、
下関節突起によって構成される
関節です。

スポーツ選手では、
関節表面の軟骨が
度重なる腰の動作によって
やがて磨耗します。

これによって
腰をひねったときに片側
に痛みを訴えることが
あります。

腰痛では腰を反らした
ときに痛みが強くなる
ものでは、椎間関節の
炎症が原因となるものが
多いです。

特徴として、
左右の椎間関節のうち、
両方を同時に
痛めることは
ありません。

どんなに痛くても、
痛みの発生部位をよく
観察すると左右の
どちらかに痛みが偏る
傾向をみるはずです。

また、上下の関節突起の
関節面は若干の傾斜を
持っております。

椎間関節が原因となる
腰痛については以下を
参考ください。

◆参考

肥満体型のぎっくり腰は
椎間関節腰痛が多い


腰椎の損傷しやすい箇所

また、背骨の関節軟骨
をピックアップした記事も
ご紹介します。

上椎切痕

上椎切痕
(じょうついせっこん)
は腰椎の
上関節突起と
椎体によって構成される
くぼみのことです。
腰椎の上椎切痕

下椎切痕とともに
「椎間孔を構成します。

先程の図でも椎間孔が示されて
おります。

この椎間孔から腰や足に分布
する神経がニョキッと出て行きます。

この神経の出発点を
神経根と呼びます。

高齢者では、上椎切痕が潰れて
狭まることで神経を圧迫
する要因になると考えられて
おります。

下椎切痕

下椎切痕は先程の、
上椎切痕と対になって
椎間孔を構成します。

腰椎の下椎切痕
下関節突起と、椎体の下部で
構成されるくぼみですね。

この下椎切痕も、
加齢によって下関節突起や
椎体が潰れてくると、
潰れてきます。

椎間孔

椎間孔は、
上椎切痕と下椎切痕
によって構成される穴です。

椎間孔

最初の図で紹介した、
椎間孔です。

この椎間孔から足腰に
分布する神経が
出発します。

稀にこの椎間孔が
加齢による腰骨の
変形で潰れてくると、
腰の神経を圧迫して
腰痛や足の痛みを
引き起こすことが
あるとされました。

ただし、
近年では、この背骨の
変形や椎間孔の狭窄が
必ずしも腰痛の
原因ではないと
する説もあります。

抜粋:
「エックス線所見と非特異的腰痛の因果関係については、確固たるエビデンスがないと結論づけている」

出典:腰痛診療ガイドライン、監修:日本整形外科学会、日本腰痛学会 P31 2012

椎弓

これは先程の
腰椎を上から
見た図です。

向かって一番上に
飛び出した角が
棘突起です。
椎弓

腰椎は上から見たときに、
前方には椎体があります。
腰椎の後方にある部分の
ことを

椎弓(ついきゅう)

と呼びます。
実物の腰椎では
後方がもっと弓状の
形状をしています。

前方の椎体は体重を
支持し、後方の椎弓
は上下の腰椎の連結
を担います。

椎弓部分がアーチ状を
構成し、トンネルのように
なります。

このトンネルの内部には
脊髄が収まります。

椎孔

椎孔(ついこう)は、
椎弓によって構成される
トンネルのスペースの
ことです。

椎孔

上下に隣接する腰椎の
椎孔が縦に連なると、
トンネル状になります。

この椎孔の内部に
脊髄の一部である馬尾
が収まります。

肋骨突起

腰椎の左右に角の
ように突き出した骨が
あります。
肋骨突起
この突起のことを

肋骨突起
(ろっこつとっき)

と呼びます。

胸椎に鳥かご状の肋骨が
あります。あの肋骨に相当
するものが腰椎の肋骨突起
です。

胸椎や頚椎では、
「横突起」というものが
ありますが、腰椎の
場合は肋骨突起という
派生が異なる骨突起が
発達しています。

肋骨突起には
最長筋、腸腰筋、
腰方形筋、外側横突間筋、
などが付着します。

※参考:外側横突間筋による坐骨神経痛について

また、横突間靭帯の
付着部でもあります。

乳頭突起

次に乳頭突起です。

乳頭突起

乳頭突起という名称は、
解剖学では他の部分でも
登場します。

腰椎では、斜め後方に
突き出した乳頭突起は、
腰痛に関係性の深い
多裂筋の付着部です。

多裂筋はほとんどの
腰痛に関係すると言っても
過言ではない筋肉です。

指圧などでアプローチ
するときには真上から
垂直に押しても上手く芯を
捕らえることができません。

乳頭突起は腰を後方から
見たときに若干斜めに
角度をつけてアプローチ
することが必要です。

また、乳頭突起は、
頚椎や胸椎では、
横突起に該当します。

腰椎では横突起が
発達すると乳頭突起と
なります。

上位の第一腰椎
や第二腰椎では、
この乳頭突起の
そばに「副突起」という
横突起の名残りが
あります。

腰椎のわん曲

腰椎は5つあることは
すでにお話しましたよね。

この5つの腰椎が縦に
配列して、カーブを
構成します。

では図で説明します。
背骨のカーブ
背骨全体を側面から
見ている図です。

緑色の椎骨が頚椎、
黄色の椎骨が胸椎、
腰椎は赤い椎骨です。

頚椎は前方凸、

胸椎は後方凸、

腰椎は前方凸を
しています。
腰椎の前凸カーブ
カーブは
前方凸状です。

このカーブが
衝撃吸収の
役割を果たすと
されています。

腰椎のカーブは、
胎児の時期には
ありません。

胎児期には
背骨全体は
丸くC字型です。

生後、赤ちゃんが首が
座ることで頚椎の
前湾曲が出現し、

腰椎の湾曲は、
ハイハイから起立
をはじめるぐらいに
なってから現れる
とされています。

そして、老後を迎えると、
だんだんとまた前湾曲
が失われてきます。

腰椎の運動:屈曲

次に腰椎の運動です。

背骨全体を前方に
倒して背中を丸くする
ことを前屈といいます。

前屈するときには
腰椎全体が前湾曲から
ストレートの状態に
なります。
腰椎の前わん曲

間違えやすいのは、
腰をかがめたときに
腰骨が途中から
ポキッと折れ曲がるように
腰が曲がるのだと
お思いになられること。
腰椎屈曲間違い

でも実際には複数の
背骨がちょっとずつ
動いています。

股関節なども一緒になって
腰をかがめています。

前屈時には元々
前湾曲の腰椎が
ストレートになります。


高齢者のことを

「腰が曲がっている」

と呼ぶ方もいるかも
しれません。

でも実際には、腰椎は
曲がるどころか、
ストレートになっている
のです。

腰椎の前屈は、
先程の前湾曲の
状態から、50度の屈曲
が可能とされています。

腰椎の運動:伸展

屈曲とは反対に、
腰を後方に反らすことが
伸展です。

一般的には痩せ型の
人や肥満傾向の人は
腰椎が反りやすいと
されています。

皆さんも両手に重たい
荷物を持つと腰が必ず
反るはずです。

肥満傾向や痩せ型の
方では安定を欠くため
腰を反らしてバランスを
保とうとするのです。

腰椎は最初の自然な
前湾曲から後方に35度
屈曲するとされています。

腰椎の運動:側屈

次は側屈動作です。
側屈とは体を正面から
見たときに下図のように
左右に背骨全体を
倒すことです。
腰椎側屈
腰椎では左右に片側20度
動くとされています。

腰椎の運動
水平回旋

腰椎を上から見たときに
水平方向へと左右に
ひねりを加える動作を
「水平回旋」と呼びます。

腰椎は水平に
ひねる動作がもっとも
苦手です。


水平にひねる動きは
たったの5度しか
出来ないのです。

5度以上ひねると、
それだけで腰椎を
痛めてしまいます。

椎間関節を

捻挫

(参考:
靭帯損傷のぎっくり腰の
特徴は痛みの左右差)

という損傷を
起こしてしまいます。

ひねる動きは、実際には
胸椎や股関節で担うもの
なんですね。


また、
足の母指球を支点にして
体全体でグルリと回転
するのが正しい動作
です。

ところが何度も腰痛を
繰り返す方では、
一生懸命に腰椎を捻って

「どうしたら腰を痛めない
のだろう?」

とお悩みになられる方も
おられます。

さらに、腰椎を側屈した
ときに腰椎は倒した側と
反対側に回旋する

カップリング
モーション


という機能を
備えております。

腰痛防止の
腰椎の動き

腰痛を防ぐためには
どうやって腰椎を使う
べきなのか?

腰椎に元々備わる
前方凸のカーブを
極力保つように
心がけましょう。
腰椎前湾曲

スポーツや肉体労働の
場面では、背骨を動かします。

でも腰椎そのものは、
動かしません。

そもそも、捻る動作や
腰の曲げ伸ばす動作も
使いません。

ほとんどの動作は
体全体で回転すれば
事足ります。


また、膝や股関節を
曲げ伸ばししましょう。

背骨は捻りも曲げ伸ばしも
側屈もしません。

背骨全体はまっすぐの
状態を意図的に保ちます。

極力、股関節や膝など
別の関節を使って
補います。

どうしても背骨を曲げないと
いけない場面は限られる
はずです。

スポーツなどでは
背骨の動きは必要かも
しれません。

しかし、
少なくともそれ以外の
日常動作では、腰椎を
意図的に動かす必要は
ありません。

腰椎は前湾曲の形状を
意図的に保ちます。

前湾曲に固定
してください。

それ以外の関節や、
体全体の動作で
動きを成り立たせると、
腰を痛める頻度は
減るはずです。

腰椎の
補強靭帯

次に腰椎の補強靭帯に
ついてです。

靭帯(じんたい)
とは骨と骨を
結びつける組織の
ことです。

腰椎ではいくつもの
補強靭帯があります。

まずは腰椎を前から
見ましょう。
前縦靭帯

四角いものが椎体です。
腰椎は5つありますから、
椎体も上下に並んでいます。

この椎体を前方で連結
する靭帯が前縦靭帯です。

次に腰椎を側面から見ましょう。
腰椎の棘上靭帯・横突間靭帯・棘間靭帯
棘突起の間に
ある棘間靭帯、

棘突起の先端を
連結する棘上靭帯。

肋骨突起を上下に
結ぶのが横突間靭帯、

さらに次の腰椎の
側面図をご欄ください。
前縦靭帯、後縦靭帯、黄色靭帯

腰椎の前にあるのが
前縦靭帯。

椎体の後ろを連結するのが
後縦靭帯です。

そして、脊柱管の内部で、
椎弓を縦に連結するのが
黄色靭帯です。

黄色靭帯だけは、
別の靭帯と異なり
弾力性に富んだゴム
状の組織です。

他の組織はすべて、
コラーゲンの密になった
釣り糸のような組織から
成り立ちます。

そして、靭帯では、最後に
もっとも損傷の多い
椎間関節関節包靭帯です。
椎間関節関節包靭帯
腰を捻って靭帯を損傷する
ときには大抵はこの
椎間関節関節包靭帯
を損傷するとされます。

腰椎の触診

腰椎の触診に関しては
先程、ランドマークで
ヤコビー線
ご紹介しました。

第四腰椎と、第五腰椎の
場所はヤコビー線から
推測できます。

残る第一~第三腰椎に
関しては、

肋骨の下端を触って
みましょう。
第一腰椎、第二腰椎は肋骨の間にある

この肋骨の高さにあるのが
第一腰椎と第二腰椎です。

なので肋骨よりも低いところに
あるのが第三腰椎です。

分からない方は、
ヤコビー線を参考にして
第四腰椎を調べて、
そこから棘突起の数を
数えて辿れば腰椎の場所が
分かります。

腰椎の
レントゲンは?

腰痛や足腰の疾患などでは
腰椎のレントゲン撮影を
することがあります。

ところがこれに関しては、先程も
引用したように、今現在
腰痛診療ガイドラインでは、
レントゲンで見つかった腰椎の
変形は必ずしも足腰の症状の
原因とはならないとしています。

なので、重大な疾患の
判別のためにレントゲンを
撮影したり、万一の腰椎の
骨折などを見落とさない
ためにレントゲンを見ることは
大切ですが、

レントゲンによって症状の
原因を特定することは難しい
としか言わざるを得ません。

腰椎が
動かないのは?

読者の方からの相談で、
稀にいただくのは

「腰椎が動かない
のはどうして?」

があります。

要するには自分の体が
硬いのはどうしてなのか?

という相談です。

体が柔らかい人も、
どんなに固い人も、
腰椎そのものは
さほどの動きは
ありません。

日常を過ごす上では
腰椎を捻ったり
曲げたり反らしたり、
という操作そのものが
必要性のないものです。

膝や股関節の動きで
代用できますし、
体全体をさばく動きで
まかなえてしまいます。

ただし、
加齢によって腰椎の
椎間板がペッタンコに
なってきます。

椎間板から水分が抜けて
背骨の隙間が狭まって
きます。

背骨の隙間が狭まると、
椎間板が腰椎の関節運動
の支点の役割を果たさなく
なります。

これによって腰椎の
動きが狭まってしまうことも
あるでしょう。

腰椎の
一番下は?

腰椎の一番下にあるのは
通常は第五腰椎です。

ただし、稀ですが、
腰椎が4つしかない
人もおりますし、

腰椎が6つある人も
おります。

なので第四~第六腰椎が
一番下の腰椎となることも
あります。

腰椎牽引は?

整形外科で行われる
治療法では腰椎牽引
という治療があります。

牽引治療では、腰を
牽引装置で引っ張ります。
牽引装置

従来は牽引装置では、腰骨の
隙間の椎間孔を拡張させる
効果が期待できるとされて
おりました。

ところが今現在では
腰痛診療ガイドラインでは
効果はハッキリしないと
しています。
出典は以下です。

※抜粋

腰痛患者全般に
対する牽引療法が
有効である可能性
は低い。

一方、坐骨神経痛を
有する腰痛患者に
限定すれば、
相反するエビデンス(根拠)
が複数存在し、
一定の結論に
至っていない。

腰痛診療ガイドライン
2012

監修:
日本整形外科学会、
日本腰痛学会、

P47  「治療」より

腰椎椎間板ヘルニアによって
坐骨神経痛を有する患者様
では、牽引治療がひょっとしたら
有効かもしれない。

でも、今現在の医学研究では
一定の結論に至って
おりません。

良いとも悪いともいえない
根拠の乏しい治療法です。

◆参考

坐骨神経痛に牽引
療法は?

腰椎固定手術
、脊椎固定手術
は?

腰椎の固定手術に
関しては、今現在
言われていることは、

慢性腰痛であったとしても、
ご近所の整体や
マッサージなどで、
場当たり的な対処を
受け続けている
よりは効果があると
しています。

腰痛診療ガイドライン
では以下のように
記しています。

※抜粋

腰痛に対する手術的治療は、体系的でない保存的治療よりは効果的であるが、体系化された認知行動療法より効果があるとはいえない(EV level Ⅱ)

出典:腰痛診療ガイドライン、監修:日本整形外科学会、日本腰痛学会 P59 2012

つまり、場当たり的な
対処をするぐらいなら
手術をした方がいい。

でも、きちんとした
対処法なら、手術よりも
効果は優れる。

こういった意味ですね。

腰椎の
専門医は?

整形外科医が専門医です。

また脊椎外来、脊椎専門医
というのが整形外科のひとつに
あります。

本格的な治療をお求めの方は
脊椎外来を受診しましょう。

腰椎の骨折の
後遺症は?

先程参考ページをご紹介した、
腰椎の椎体圧迫骨折
や、腰椎分離症が有名な
腰椎の骨折です。

他には自動車事故などで
見られるチャンス骨折なども
あります。

総じて骨折では
後遺症は少ないです。

椎体圧迫骨折ではやはり
腰が曲がってしまう
ことでしょう。

醜いとか、
外観上の問題を
気にされます。

後は腰が曲がることで
腰が疲れやすくなることが
あげられます。

また、後期高齢者での
椎体圧迫骨折に
関しては、骨折後に
寝たきりになることが
あります。

これは腰椎骨折の
後遺症というよりも、
患者自身の退院後の
不安や転倒への恐怖、
活動性が損なわれる
ことによる体の衰えからの
寝たきりです。

厳密な意味での後遺症
には該当しません。

しかし、患者が転倒の
不安なく取り組めるリハビリ
環境であったり、

怪我を負っても
前向きに過ごせる
精神的なケアが
求められるのだと
思います。

腰椎分離症では、
子供の頃に骨折した
部分が残ることで、
筋肉の衰える中年
以降に腰痛の発症が
増える説がありますが、
腰痛と分離症の因果関係は
はっきりしません。

腰椎と
仙骨の間は?

第五腰椎と第一仙椎(仙骨)は
別名で

腰仙関節
(ようせんかんせつ)

と呼ばれます。

腰痛の多発部位の一つです。

腰痛は
第四・第五腰椎間、
第五・第一仙椎間の2箇所だけで
全体の9割にもなるぐらい
腰痛の多い場所です。

腰椎に効く
食べ物は?

やはり、カルシウム
でしょうね。

牛乳、ニボシ、他にも
カルシウムの入った
食品を食べましょう。

また、ビタミンDの含まれた
魚類やキノコの摂取が良いです。

他にも筋肉の材料である
たんぱく質も必要でしょう。
肉や卵も食べましょう。

変形して
つぶれた
腰椎は?

つぶれてしまった腰椎は
別段、神経障害や、
日常への不便がなければ
そのままになります。

私達の身の回りを見ても
かなりの背中の丸くなった
高齢者が日常を元気に
過ごされております。

例えつぶれても、
骨折などによる痛みが
伴わなければ
生活そのものには
支障がありません。

腰椎の
出っ張りは?

変形性脊椎症という背骨の
変形が生じている方では、
レントゲンで見たときに椎体に
トゲのようなものが出来ている
方がまれにおられます。

これは医学的には骨棘
(コツキョク)と呼ばれます。

しかし、先にも述べたように
レントゲンでみる変形は
腰痛との関係はないものと
されています。

腰椎分離症

腰椎の椎弓が一つになっておらず、
分離しているものを言います。

子供時代の激しい
スポーツによる骨折もあれば、
生まれつき椎弓が分離して
いることもあります。

分離していても補強靭帯が
丈夫なので腰痛とは
直接的な関係はありません。

(説明:生まれつき下部腰椎の椎体と椎弓が分離しているケースもある。腰痛患者が始めて整形外科などを受診した際に、分離症と診断されることもあるが、補強靭帯があまりにも丈夫にできているため、分離症があっても腰痛とは直接的な因果関係はまったくない。多くの場合は肥満や痩せ・筋力不足などの基礎的状態を解消することで根治する。)

おさらい

長い文章でしたか?

とりあえず最後に、
一つだけ覚えて
欲しいことは、

腰椎は水平に
捻らないこと。


そもそも日常動作で、
腰椎の自然なカーブを
意識すること。

カーブを保つこと。

曲げたり伸ばしたり、
腰椎を局部的に
動かさないこと。

膝や股関節で動作を補う
こと。

体全体を
動かすこと。

これだけ意識してください。

このページで最後に
言いたいことは、
腰椎を
単独で
動かさない

ことです。

①腰椎は、前後には動く
水平には動かない

(椎間関節は縦の面同士が
接しているため、脊柱の
前後への曲げ伸ばしを
得意とする。
水平方向に捻るよう
にはうごかない。)

※紛らわしいポイント
椎間孔と椎孔は異なる。

椎間孔:
上下の椎間関節の
隙間から神経が出る。
神経が出る穴のことが椎孔。

椎孔:
椎弓によって構成されるトンネル。

椎孔には脊髄という神経の本幹が通る。

腰痛と背骨の構造的要因

結論:腰痛の9割は第四・第五腰椎の間で起こる

後縦靭帯の損傷は体幹前屈によって起こる

腰椎で最も損傷しやすい箇所

腰痛と椎間関節

結論:腰を反らして痛める

椎間関節炎による腰痛

椎間関節炎による腰痛はほんの僅かにも動けないほど痛い

腰痛と関節軟骨関節症

結論:グルコサミンでは治らない。軟骨は運動で強くなる。

軟骨組織とぎっくり腰

腰痛と軟部組織障害

結論:痛めた靭帯は受傷直後しかくっつかない

ぎっくり腰で靭帯損傷とは?

靭帯損傷によるぎっくり腰の最大の特徴

棘上靭帯炎による腰痛

腰椎分離症・すべり症

結論:子供が腰痛になったらまず疑う。発症したらスポーツを休ませる。

腰骨のズキッとしたズレと、ヌルっとしたズレは?

背骨の構造

結論:背骨の構造の変化は腰痛の原因ではない

腰椎

拮抗筋の役割と胸椎との関係

腰椎の前方と後方への動き

背骨の変形

結論:変形自体は腰痛には関係しない。

ぎっくり腰で変形性脊椎症は?

ぎっくり腰とヒンジの歪み

腰痛と骨盤

ぎっくり腰で腸骨が痛くなる理由は?

ヤコビー線

子育て中のぎっくり腰は骨盤筋をほぐそう

腰椎捻挫と骨盤の水平回旋。

原因別

「原因」カテゴリーを、さらに区分します。

きっかけ

腰痛メカニズム

持上げ動作

力学

筋肉

内科

骨格

その他

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