ぎっくり腰専門ユークル整体院

腰部の拮抗筋と胸椎の関係

拮抗筋の仕組みを知り、腰の安定性を高めよう。腹筋・背筋の支点は意外なことに胸椎に存在する。

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ぎっくり腰の原因に拮抗筋が関係する。

ぎっくり腰の中でも拮抗筋のお話をさせていただきましょう。関節を動かすときの主役となるのは筋肉でありますが、筋肉が伸び縮みをすることで関節が動かされるわけです。

体を動かすときには様々な筋肉や関節が関係する

しかし、筋肉を動かすときには実に様々な関節や筋肉が関係してきます。例えば腰を前屈させるためにはお腹の前面にある腹筋が収縮することでその収縮方向に体が引き寄せられて前屈するわけです。そして、後屈させるときには逆にその反対にである背中側に存在する脊柱起立筋の働きによって後方に引き寄せられます。

お腹の筋肉と背中の筋肉が一緒に動くから思った方向に動ける

と、このように、お腹方向に動かしたいときにはお腹の筋肉というような要領で筋肉を使っているわけなのですが、このときはお腹だけが動いているわけではありません。反対側の背中の筋肉も一緒に働くから思った方向に動くことができるわけです。

「いやそんなわけ無いだろう?後ろの筋肉が働いたら後ろに行くだけで前には行かんよ。」

関節動作はテコの法則

このように思われるかもしれません。しかし物体の動きは基本的にはテコの法則で動いておりますので、なんらかの形でテコの仕組みを活用しているわけです。

アームの反対側を支点として固定するから強い力を働かせることができる。

即ちテコの支点のようにどこかにアームの反対側を固定するからこそ、そういった強い力を働かせることができるわけです。これは人体のように動き回る存在であれば必ず支点をどこかの筋肉で固定するはずです。

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人間の体は支点を筋肉で固定せねば動かない。

こうして運動を成り立たせるのです。公園にあるシーソーが強固な支点をもっているのは人工物でありその土台を地面に埋め込んでいるからこそであり、それができぬ人間は支点を筋力で固定する必要があるわけです。

大腿四頭筋を例に拮抗筋の働きを知ろう。

では分かり安い主動筋と拮抗筋の例として大腿四頭筋を挙げて行きましょう。ちなみにお腹方向に体を倒すときには腹筋を使いますよね。このようにメインとなる筋肉のことを主動筋と呼ぶのです。メインの筋肉の表裏関係にある筋肉が拮抗筋であるのです。

膝の表裏関係

図は簡素なもので申し訳ありません。と言いますのは、正式な著作権の承諾などを手続きしておりますと、どうしても歳月やコストが掛かってしまいますので、整体のような小規模の運営では予算や時間の面で折り合いがつきません。したがって手書きのものを用いるわけです。また、あまり精巧な図を用意するのもどうかと思います。細かい部分はデフォルメして適当に描いていることをご了承ください。

大腿四頭筋の拮抗筋はハムストリングス

図は膝の関節を構成する大腿骨と脛骨、そして膝蓋骨を表現しており、膝のお皿と連結しているのが大腿四頭筋です。その反対に腓骨という膝下の細い骨に連結しているのがハムストリングスと呼ばれる拮抗筋です。

膝を伸ばすときには二つが協力して合力によって関節面を引き寄せあわせる

膝を伸ばすときには、大腿四頭筋が収縮し、曲げるときにはハムストリングスが働きます。そして実際に大腿四頭筋を収縮して膝を伸ばすときにはハムストリングスと大腿四頭筋が協力して脛骨を大腿骨の関節面に引き寄せて、その合力が膝の中の赤い矢印となり、この力がテコの支点を作るからこそ最終的に大きな矢印の運動を作り上げるわけです。

両者が収縮すると接近運動が生じ、テコ作用が利用可能になる。

つまりこれらの筋肉が収縮したときは最初には骨と骨がくっ付きあう接近運動が生じ、そこから生じるテコの作用を利用して関節運動が行われるのです。

拮抗筋は支点をロックするのに用いられる。

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このように主動筋と拮抗筋が相互に働き合い、拮抗筋が関節をロックするからこそ力が伝達されて運動をスムーズに行うことができるわけです。この働きが無ければいくら主動筋がが収縮しても骨は動いても関節の方向には動きませんよね。つまり、レールと車輪のようにお互いが接しあい互いをロックし合うことで始めて力が伝わるわけです。車輪だけがどんなに一生懸命に回転してもただ空まわりをしてしまうのです。

腰にも表裏関係はある。ただし不思議なことに支点が腰椎に存在せず

「じゃあぎっくり腰も表と裏の筋肉を鍛えれば防ぐことができるんでしょ。簡単、簡単!腹筋と背筋を頑張ります。チャンチャン!」

といきたいところですが、腰の仕組みは少し複雑な構造をしているのです。それは腰を構成する腰椎には前後屈運動の支点となる部分が存在しないということです。これまでの理屈から行けば表裏関係にある筋肉があってそれらが接近運動するからこそ支点の固定が生じるわけですから必ずどこかに支点となりうる場所があるはずです。

腰部の表裏関係

図は腰部の骨格と表裏関係にある筋肉を簡単に示しております。腰椎の前方にある腹筋と腸腰筋が前屈動作の主体となり、後屈をするのが脊柱起立筋や固有背筋内側群となるわけです。

腰椎と胸椎の支点

次の写真の下側の図は腰椎を後方から描いた図となります。ご覧になっていただくとわかりますが、腰椎の関節には前後屈運動の支点となる要素が存在しないことがわかるはずです。この部分に前後屈運動の支点があったら腰を曲げることなどできませんよね。腰椎には水平方向の回旋に対する支点となる部分は確かに存在するのですが、前後屈に対しての支点はもともと存在しないのです。

前後屈運動の支点となる箇所は胸椎に存在する。

上図の上方には胸椎を後方から模写した図があります。ご覧になっていただきますと、脊柱のつなぎ目の椎間関節(黒い斜線部分が関節の重なり合っている箇所)と呼ばれる部分の関節面の方向が前後屈運動に対しての支点として働くように構成されていることが分かります。つまり、腹筋と背筋が互いに協力して胸椎を下方に牽引して前後屈運動の支点として働かせることで腰椎で運動を起しているわけです。腰椎と胸椎の関係性(図は胸椎の10番~12番、腰椎の1番から2番を後方から見ている図。腰椎の①の関節面はAの接触面となり水平方向の支点としてはたらく、それに対して胸椎の⑩の関節面であるBは前後屈方向の支点となる。)

胸椎関節の機能不全は、前後屈運動を妨げ、腰椎を真下に牽引して椎間板や腰仙関節や仙腸関節を損傷する。

胸椎の関節は基本的には水平方向への運動を担います。そして、それ自体は前後屈方向の支点としてはたらきます。腰椎の関節はその逆に前後屈運動を行い、水平運動の支点となります。

水平運動は日常でほとんど行われない

ところがよく振り返っていただきますと、私たちの日常生活ではイスから立ち上がったりしゃがんだり、中腰の姿勢で歯磨きや洗顔をしたりと、前後屈運動はよく使いますが、水平運動とは殆どもちいませんよね。

水平運動は寝返りを打ったり起き上がりなど、特定の動作だけ

水平に体幹を捻るように動かすときは寝返りを打ったり、スポーツの特定の動作だったりとその動きは限られたものとなることでしょう。ほとんどの場合は体ごと対象物へ向かい合うことで水平動作を行わずとも日常を過ごすことができるのです。

成人年齢以降であれば多くが胸椎関節で拘縮を生じている

長期間水平運動をせずにいることで胸椎関節で拘縮(関節が固く、動きがぎこちなくなる)に陥ります。これは成人年齢以降の方であればかなりの方がそうなっております。すると胸椎は関節動作の範囲が狭まってしまいます。これによりテコの働きも弱いものとなります。すると、胸椎同士が押し付けある接近力も弱いものとなってしまうのです。

胸椎が前後屈運動の支点として使えぬときに筋収縮が起こると背骨が骨盤に引き寄せられる

もし胸椎が前後屈運動の支点として働けぬ状態で腹筋と背筋が収縮を起したらどのようになるのでしょうか?テコが押し付けあっていないのですから、関節方向(レールをすべるよう)には骨が動きませんよね。ただし、背骨全体が骨盤方向に引き寄せられるはずです。

引き寄せ合う力によって椎間板が損傷する

この骨盤方向に押し付けあう力によって腰椎の隙間に存在する椎間板が押しつぶされて損傷したり、押しつぶされることで椎間板で衝撃を吸収しきれずに腰仙関節(腰椎と骨盤の仙骨の関節)部分で損傷が発生したり、さらに近接した仙腸関節へと損傷を波及させてしまうわけです。

胸椎の支点が失われたときの腰椎の動き図は腰椎を横から見た図。腹筋と背筋の赤い収縮力の合力が大きな矢印となり椎間板に負担を加えたり腰仙関節や仙腸関節を損傷してしまう。

前後屈運動を高めるためには常日頃から胸椎を良く使うことが大切。体幹から体を動かすように意識しましょう。

では、ぎっくり腰の防止のためにはどうしたらよいのでしょうか?簡単ですよね。胸椎が力の支点として働けるように普段使わぬ水平運動を意識的に行っていただくことが大切となるのです。正しく運動が出来ている、そして胸椎が動いているのかをチェックいたしますので、どうぞ当院までご相談になってくださいね。

体幹運動などを日常で用いることが必要

また、常日頃から体ごと動いて対象物に近づくのではなく、ときおり体幹部分だけを動かして物をとったりとこの関節を動かしてみるといいですね。(ただし、自己判断でそういった運動をはじめるのは絶対にやめてください。専門家である当院までご相談になった方だけがこれを行うようにしてください。万が一怪我などをされましても一切責任を負うことはできません。)

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