結論:一旦筋肉のエネルギーが枯渇すると、治療によって症状は軽減するが、エネルギー回復には一晩を要する |
筋攣縮によっておこる腰痛について。
骨(関節)・筋肉・筋紡錘・運動神経・感覚神経・脊髄・脳のどれかが原因して痛みを生じる。
この一連のシステムをモーターユニットと呼ぶ。
そのため原因箇所を見極めて対処をする必要がある。
一旦筋肉が攣縮を起こすとその部位のエネルギーが枯渇するまで筋肉の収縮がゆるまない。
エネルギー供給を再開させることで8割の症状軽減を見ることが多いが、一晩を要することが多い。
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ぎっくり腰や腰痛の発生原因には様々なものがあり、発生のメカニズムそのものが多くの場合異なります。したがって病態生理に乗っ取った治療法を選択し無くては治癒を得ることは難しいです。 ある治療院では治るけれども別の治療院では治らないというケースがあったとしたらその治療院の病気のメカニズムの捉え方に間違いがあることがほとんどです。例えば炎症による痛みと、筋攣縮による痛み、神経痛の痛みでは治療法が全くことなります。 筋攣縮はこむら返りと同じ仕組みでは筋攣縮とはどういったものなのかと申しますとこむら返りと同じものだと思ってください。足先に不意に力を入れたり、指先を強く曲げたりするとピキンと釣ることがあると思いますが、足先の筋肉は短くて小さい筋肉が多いので不意に動かすと筋肉がビックリしてこむら返りを起こしやすいのです。 腰部の筋肉に置いても同じものが起こりますが、表層にある広背筋や脊柱起立筋のような巨大な筋肉がこむら返りを起こすことはほぼありません。深層にある小さな筋肉が起こすことが多いです。 ※スポンサーCM 筋肉の筋紡錘の過剰な働きによって起こる。ではこういったものはなぜ起こるのかと申しますと筋肉の中に備わる筋テンションを検出する筋紡錘というセンサーが過剰に働くことで反射として生じます。不意に筋肉が引っ張られたり、筋肉に強い力を与えることで筋紡錘がビックリして筋肉を攣縮させるのです。 筋肉はモーターユニットによって構成される。ではどういった仕組みが筋紡錘の働きに関係するのかと申しますとそこでは筋肉のモーターユニット(機能の一式)に着目する必要があります。 筋肉は2つ以上の骨を跨ぐように骨に付着します。そして神経は運動神経と感覚神経が備わり、それが脊髄と筋肉をつなぎます。そして脊髄は脳とつながりを持ちます。 したがってこれらの骨・筋肉・運動神経・感覚神経・筋紡錘・脊髄・脳で構成されるユニットのどれかに異常があると筋紡錘の異常が現れて筋攣縮が発生するのです。例えばボクシングなどでパンチを喰らいノックアウトしたときに脳の運動野にダメージが加わると運動神経に対しての脱力命令が途絶えるため筋攣縮が発生し、全身が硬直するように硬くなります。また、運動神経の命令が途絶えても同じくして筋攣縮が発生します。末梢の神経が途絶えたときには筋肉はだらんと弛緩します。 また筋肉に備わるエネルギーを使い果たしたときにも筋肉が脱力に必要なエネルギーが不足して痙攣が起こります。さらには筋紡錘そのものが日頃活用されていないときには僅かな運動をしただけで過剰に攣縮を起こしやすいです。さらは関節の柔軟性が低くなり骨が動かなくなることでも筋紡錘の過剰な興奮性をもたらすこともあります。したがって筋攣縮と一口に言っても原因は異なるのです。 一旦筋攣縮が発生すると筋肉のエネルギーが枯渇するまで攣縮を止めないため即日は7割~8割の症状軽減がほとんど。では治癒経過としては筋攣縮はどうなのか申しますと、筋肉がこむら返りを起こして激しく緊張しているときには筋肉の内部の血流が完全に停滞して血液不足になります。栄養供給がありませんので弛緩することができません。さらには筋肉に残っている僅かな栄養を使い果たすまで攣縮反応は収まりませんので整体によってその部位に血流を供給させることで筋攣縮の大部分は収まりますが、それでも完全な治癒とは言えず最初の症状が7~8割ほど軽減することがほとんどです。しかし、一晩寝て翌日になると血流そのものが回復しますので筋肉に送り込まれる栄養が改善して筋肉にエネルギーが再充填されて多くの場合1日後から2日後ぐらいに完治することが多いです。 |
ぎっくり腰の前兆結論:前兆は単純ではない。 腰痛初期の経過観察結論:5時間様子をみたら治療を受ける 急性期症状結論:痛みが悪化するものは専門家に依頼する 急性期経過結論:寝て過ごせば2週間続く、ぎっくり腰専門の受診で翌日には働けることも多い 問診結論:話すことをメモにまとめる |
対応対処「対応・対処」カテゴリーを区分しました。 ⑤2薬 ⑦手技 ⑧腰痛対策 |
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