ぎっくり腰専門ユークル整体院

腰痛治療の神経ブロックの効果

神経ブロック注射写真著作者: Skley

腰痛治療で用いられる神経ブロックは2種類があり、①神経根ブロックと②硬膜外ブロックがある。痛みが患部から神経の枝を通って脊髄から脳へと伝わる経路を遮断するからブロック注射と呼ばれる。局所麻酔や全身麻酔とは異なる。神経根ブロックは痛みの出所がハッキリしたものに効果があり、硬膜外ブロックは痛みが漠然としたものに効果がある。神経ブロックは飲み薬のような一次的な気休めではなく、痛みのスパイラルを断ち切る作用が期待できる。また痛みの出ている原因箇所を突き止める効果も期待でき、神経ブロックで痛みが一時的にでも治まるものでなければ手術は期待できない。

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腰痛治療では痛みが強いときに神経ブロックが用いられることがある。

腰痛を患ったときには痛みの程度は人によって大きな違いがあります。人によっては激痛で完全に寝たきりになってしまうこともありますし、中にはかなりの痛みがあっても日常生活を過ごすことが出来ることもあります。笑っていられるぐらい軽いものも当然あります。

ときとして、普通の腰痛よりも程度が酷いケースでは病院を受診したときに神経ブロックという注射を受けることがあります。

神経ブロック注射

これの効果は一体どうなのか?

腰痛患者の多くが期待するが必ずしも希望で受けられるものではない。

ちなみに、腰痛を患ったときに神経ブロックを受けて痛みをすぐにでも取り去りたいと多くの方がお考えになられるものですが、病院でお医者さんに
「痛いから1本打ってください!」
とお願いしてお医者さんが打ってくれることはありません。ひょっとしたら打ってくれる先生もいるかもしれませんが基本的にはそういった先生は良い先生ではありません。麻酔薬のようなものを注射するわけですから当然のことながら打たれた神経が眠ります。投与量を間違えると眠った後に目覚めないこともありますし、注射針そのもので皮膚や体を傷つけるわけですから本質的には体を傷つけているわけです。

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したがって病院を仮に受診したときにお医者さんがそれを第一選択で行うようなことは余程痛みを訴えていたり、過去の病院の受診歴などを判断して行うものだと思っておくと良いでしょう。少なくとも最初から受けられると思って期待して通院するべきではありません。

なのでお医者さんは本当にその患者さんに必要なのかをキチンと見極めて注射をすることです。

硬膜外ブロックと神経根ブロックがある。

では神経ブロックですがどういったものがあるのかと申しますと、基本的には2種類の方法があり、脊髄の硬膜というところの外側に注射する方法と神経の枝に直接注射する方法があります。

神経根ブロック

細かなことは知っても意味がありませんので大まかなことだけ御伝えすると図のように神経の枝の腫れているところに直接注射を打ち込むのが神経根ブロックです。

これに対して骨盤の尾てい骨の付近から注射して脊髄を覆う袋の外側に注射液を注入する方法が硬膜外ブロック。

神経根ブロックが痛みの出ている腰の神経に対してピンポイントでライフルのように狙い打つのに対して

神経根ブロックはライフル

硬膜外ブロックはスプリンクラーのようにお薬を脊髄の中に広範囲に拡散させます。

硬膜外ブロックはスプリンクラー

したがって痛みの部位がはっきりしているものに神経根ブロックは効果を発揮し、モヤモヤした出所のはっきりしない痛みに対して神経根ブロックをしても大した効果にはつながりません。

逆にモヤモヤした漠然とした痛みには硬膜外ブロックが効いて、「ここだ!」と痛みの出所がはっきりしているものにスプリンクラーを撒くような方法はそれほど効果は得られないということになります。

ついでに言えば飲み薬も同じです。漠然とした痛み方のものほど薬は効き目を発揮し、はっきりした痛みほど薬の効果は期待できなくなります。治療法全般に言えることですが、漠然とした痛みには漠然とした療法が功を奏し、ハッキリした痛みにはハッキリとした療法が効き目を上げるように出来ているわけです。

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神経ブロックと似ているものに局所麻酔薬がある。

また、神経ブロックと似ているものに局所麻酔薬があります。同じくして麻酔注射を用いて幹部の神経を眠らせるわけですが、この場合は痛みの出ている局所に対して注射をします。すなわち炎症箇所に直接打つわけです。ライフルでもスプリンクラーでもなくバケツの水で焚き火を消すような直接的な対処です。

一般的にこの方法を神経ブロックとは呼びません。怪我を負ったスポーツ選手がオリンピックなどの大きな試合に無理をして参加するようなときには一般的には局所麻酔を打って痛みを抑えるような処置をされることがあります。

スポーツの怪我には局所麻酔

他に、大きな手術で開腹するケースで用いられるような吸入式の全身麻酔などもあります。

開腹手術では全身麻酔

では何で神経ブロックと呼ぶのかと申しますと、痛みが起こったときに腰の患部から脊髄を伝わって脳に情報が送られる経路を遮断するから神経ブロックと呼ぶわけです。局所麻酔は患部そのものを麻酔し、全身麻酔は脳を眠らせます。神経根ブロックや硬膜外ブロックだけが痛みが伝わるルートを遮断する療法だからブロック注射と呼ばれるわけです。

痛みの伝わり方

痛みは患部から神経を伝わって神経根を通って脊髄に入り脊髄を上向して脳の入口部分の視床を通過して脳の感覚野に送られて認識します。このルートの途中を遮断するからブロック注射と呼ぶのです。

ちなみにそれぞれの痛み止めは以下のように作用すると思うと理解しやすいでしょう。

痛みを止める薬の部位

局所麻酔が痛みのきっかけとなる刺激の加わった箇所に直接打って、そこから神経の枝を辿った先にある脊髄への移行部分に作用するのが神経根ブロック、脊髄を収めている膜に対して麻酔を打つのが硬膜外ブロック、そして脳や脊髄をすっかり眠らせて人工的に生命維持装置を用いて生かしながら痛みを完全に消した状態で手術をするのが全身麻酔。ザックリと概要を説明するとこんな感じです。

神経ブロックの最大の効果は痛みのスパイラルを断つこと

皆さんの多くは痛み止めを飲んだ経験があったり、湿布薬を用いて患部の痛みを軽減させようとしたことがあったはずです。そして少数の方はきっと手術を実際に受けたことがある。または交通事故や病気で生死に直結するような重大な手術を受けた経験があるかもしれません。

そういった痛みを止める薬を飲んだときは飲んだその場で痛みは静まりますが、薬が切れると痛みが再び蘇ってきたり、飲む前よりも痛みが強くなってしまったり、手術などでしたら麻酔で眠って目が覚めるとしばらく体がだるかったりしますが、薬が完全に切れると全く何事も無かったようにもとの状態に戻ります。

薬の効き目が現れている間に患部が自然修復されれば痛みが和らぎますが、治癒が終わっていないときに薬が切れると再び眠っていた痛みが沸き起こってきます。

なので一般的には飲んだそのときだけの作用という認識があるものです。

ところが痛みは放っておくことで過剰なストレスが体に加わったり、恐怖心で体に力が入らなかったり、血圧が不安定になったりという自律神経(無意識で行われる体の調節機能のこと)の変調も招きます。

痛みが体に変調を与え、その変調が体の修復を妨げて治癒を悪化させる。すると痛みがまた悪化するという負のスパイラルが生じます。

痛みのスパイラル

この負のスパイラルが腰痛の回復を妨げるため多くの患者さんが腰痛に苦しんで慢性化から抜け出せなくなるわけです。

神経ブロックはこのスパイラルを一旦遮断します。

遮断されている間は脳に痛みの情報が送られるのを止めることができます。すると脳の疲労が取れたり、痛みによって蝕まれた思考回路が回復したりとスパイラルを断ち切ることができます。このスパイラルを断ち切ることで慢性的な痛みを消すことが出来るわけです。

また、痛みが伝わるルートはある程度特定が出来るため、そのルートをあらかじめブロックして遮断するとかなり酷い痛みでもシャットアウトする効果が極めて高いわけです。

神経ブロックには原因を特定する効果もある。

また、神経ブロックには痛みの出所となっている神経の枝を特定する効果もあります。つまり治療だけでなく原因を特定する効果も期待できるのです。

先に登場した神経根ブロックの注射の絵でもそうですが、痛みを生じている神経の枝を特定する効果があります。

たびたび腰痛患者の神経根ブロックの治療のお話をお聞きする中では
「神経根ブロックを打ったそのときには効果があるんだけどしばらくすると痛みがぶり返して結局治らなかった・・・・」
なんてお話をお聞きすることがありますが、打った神経根ブロックによって一時的にでも痛みが消えたのでしたら、その神経が少なくとも責任箇所(原因箇所)と何らかの因果関係があることは間違いの無いことだと言えます。

つまり原因箇所の特定が間違っていたのではなくて、治療アプローチの方法自体に問題があったのではないかと考えられるのです。

例えば腰に何らかの刺激を与える日常動作があったり、過剰な体重によって患部が常に刺激を受け続けていたり、神経根ブロックで一旦痛みのスパイラルを断ち切っても、スパイラルの発生を起す何らかの要因があるのかもしれません。また、思考そのものに間違いがあって、ある動作、ある物事に対して過度な恐怖心を抱いていたり、同じ原因箇所に対して異なる治療法を選択することで痛みが治る可能性があるとも言えます。

つまり、神経ブロックを打ったときに一時的にでも痛みが緩和されたのでしたら、その注射が全く検討外れな対処ではなかったとも言えるでしょう。少なくとも神経ブロックを打つことでの効果は二度とその部位に痛みが出ないことではない。痛みが一旦でも鎮まるかを見ることで原因箇所を確かめる意味合いもあるのだとご理解いただければと思います。

神経ブロックで痛みを止める効果が無かったから手術ではない。

また、神経ブロックが検査目的で用いられ、痛みの出ている原因箇所を確かめる目的で用いられるということは、逆に言えばこの療法で一旦でも痛みが鎮まるものには手術をしたときに手術結果には期待が持てる可能性があるということです。

多くの方は
「神経ブロックで効果が無かったから、後は手術しかないのか・・・・

絶望

とお考えになられると思います。手術は最後の手段。出せるカードを出し切ったら
「後は手術に望みをつなぐしかない・・・」
とお思いになられるものですが、実際には神経ブロックによって一旦でも痛みが鎮まるなら効果はあるかもしれませんが、神経ブロックを用いても一切痛みが緩和されていないときには責任部位の神経を見誤っていたり、検討違いな場所に神経ブロックを打っていたり、痛みの原因が精神的なもの。脳機能から由来するもの、神経の障害ではなくそもそも、筋肉の機能が低下しているだけのものだったりする可能性があると言えます。つまり原因を見誤っているため手術をしても無駄になってしまう可能性の方が高いわけです。

いずれにせよ臨床上の多くの腰痛はキチンとした腕を持った先生の整体や徒手治療で改善するものは多いです。治らないのは先生の腕が未熟であることがほとんど。きちんと皆さんをアドバイスする力を持っている先生を見極めることは必須の努力であると言えます。

◆このサイトで参考にしている本

  1. 本気で治したい人の腰痛 監修:菊池 臣一(福島県立医科大学理事長兼学長)2013年
  2. 慢性痛はかみ合わせで治る 著者西山 謙三 2013年

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◆モーラステープ

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