施術におけるリズムについて①刺激は単調だと虚無を感じるようになる。②感覚刺激とは電気信号である。③電気信号の発生にはエネルギーを使う、④エネルギーを枯渇させぬように断続的にインパルスを発生させる。⑤沢山の部位を何度も行き来することで受容器に暇を与えてエネルギーを再充填させる。
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どういったことを意識して施術をするのか?について「先生はとても優しい手つきで整体をされておりますけれども、どういったことを意識されていらっしゃるのですか?」 強すぎる力で施術すると体に反射が生じ、余計に痛みが増加するということです。ぎっくり腰のような重度の腰痛を治すときには筋肉が固まっていたり、体の骨が捻れていたりして、強い力で矯正することが必要な印象がありますが、人体を疼痛から回復させるためには、強い力などは一切必要ありません。むしろ力が強すぎれば患者の体に反射が生じてしまい、体は余計に固くなって痛みが増加してしまうのです。 反射を緩めるために必要なことがリズム疼痛状態に陥った体を元に戻すためには、体の反射を緩める必要があるのです。反射を緩めるためには筋肉や関節に存在する腱受容器に適度な刺激を送り込んで行く必要があります。このときに大切なことがリズムであるのです。 音楽や料理に調律(リズム・バランス)が存在するように人体にも心地よいと思えるリズムが存在する。赤ちゃんは適度な振動刺激を受けると力が抜けて眠ってしまうことは皆様もご経験があることだと思います。人は断続的な刺激を受けることで気持ちよくなってしまうものであるのです。食事などでも全ての料理が海苔や昆布、黒豆、黒酢で炊き込んだ米など色彩が単調だったらゲンナリしますよね。音楽などもそうです。上手な音楽や上品な曲ほどリズム感があります。 同じ刺激が続きすぎると虚無を感じる人は単調な刺激を受け続けることによって苦痛を感じてしまうものなのです。いや、苦痛というよりも虚無と言った方が良いかもしれません。とにかく同じ刺激が続きすぎると虚無を感じるようになってしまうのです。 ※スポンサーCM リズムは科学的に実証されたことはこれまでにあらず。今回はこれはなぜ起るのかということを科学的に証明したいと思っておりますが、このリズムという不確かな尺度はこれまでそれほど重要視されることはありませんでした。なぜならばそれを科学的に実証しようという考えを持った方は過去にはおらず、皆が感覚的にそのことを認めてはいるのですが、あくまでも個人の主観という域でしかそのことを説明できる方が存在しなかったからです。 リズムとは個人のセンスの差というように認識されていたしたがって、「俺のイビキのリズムはクラシックよりも優れている」と言えば周りは誰一人それを認めなくとも、誰もそのことを否定する事はできなかったのです。したがって他人に対して「リズム感が無い」という指摘をした場合には、決まって「そんな曖昧なことを言っているが本当はお前は技術的なことを何にも知らないんだろ!」と嫌味な一言を言われてしまうので誰もそのことには触れぬようにしているのです。つまりは 「センスの問題だから他人の勝手でしょ」ということに帰結されていたのが実情だったのです。 全ての感覚刺激は電気信号である。人には聴覚・味覚・視覚・平衡感覚・嗅覚・加速度・温・冷・痛覚・腱反射の受容器、などさまざまな受容器が存在します。これらの受容器に刺激が届くことで電気信号を発生させます。私達はさまざまな受容器でいろんな物事を感じ取ってはいるのですが、突き詰めてしまえば全ての感覚刺激は電気信号でしかありえないのです。 電気信号の大小で情報を処理している。単調な刺激が続くと受容器のエネルギーが減衰して信号が弱まる電気信号の大小の大きさで様々な情報を処理しているのですが根本的には電気の発生にはエネルギーを消費します。神経の細胞膜の部分でイオンのやり取りが行われて脱分極というインパルスが生じているわけです。ところが単調な刺激を受容器に送り続けているとやがてその受容器から発するインパルスの信号が減衰し始めます。つまり、受容器のエネルギーが枯渇してしまうのです。信号を作り出せなくなってしまうわけです。 断続的な刺激は信号の発生を小出しにするため、エネルギーが再充填されるだからこそ持続性の刺激ではなく断続的な刺激が重要となるわけです。つまり、刺激にリズムを加えて断続的にすることで受容器のエネルギーを一度に全て使い切ってインパルスを発し切ってしまうのでなく、インパルスの発生を小出しにすることで、エネルギーの再充填する暇を受容器に与えることで虚無の状態に陥らないようにすることができるわけです。 整体では沢山の箇所を施術し、頻繁に体位変換する。私の整体では指先が患者様の全身を何度も何度も行ったり来たりします。そして、忙しないほどに体位変換を繰り返します。あたかもバイオリンを巧みな弦操作によって奏でるよう演奏者のように姿を変えるわけです。 何度も行ったりきたりすると指先の負担も軽減される。これによって固い部分と柔らかい部分などで使い分けができますので指先に加わる負担を減らすこともできます。 頻繁な体位変換は接触圧を分散する患者様の体に加わるマットとの接触圧を分散することもできます。 刺激の減衰を防止しすることが一番の目的しかし、本当の目的は患者様の感覚刺激を局所に集中しすぎることによる刺激の減衰を防止することにあるのです。つねに新鮮な刺激を発生させるべくタッチングにおいてもキュッ~!というタッチではなく「キュッ、キュッ」というテンポの良いものを心がけるのです。 ※スポンサーCM ◆本日のおさらい
本日の総括人の感覚は突き詰めてしまえば全てが電気信号でしかありえないということが大事なポイントです。 リズムこそが脳の感じ取る唯一の刺激変化である。電気信号とは目に見えぬ電流であってそれ自体には大小ぐらいしか感じ取ることはできません。つまり、リズムとは電気信号を操作することにより我々の脳が感じ取る唯一の刺激操作・刺激の変化でもあるのです。 リズムこそが唯一の変化極論を言うならば我々はリズムでしか変化を感じ取ることはできないのです。リズムこそ唯一の変化であると締めくくらせていただきたいと思います。 |
緩和処置結論:体の抵抗力をつける 温熱療法結論:温めると細胞の働きが活発化する (入浴は別カテゴリー) お風呂の腰痛治療効果お風呂の弊害結論:患部に染みて痛みが悪化する人もいる。 入浴で気をつけること結論:強い痛みのときには入らない。 アイシング結論:冷やすことは治療よりも鎮痛効果が期待できる 間違ったケア結論:楽なことは体にとって必ずしも正解ではない 予防策 |
対応対処「対応・対処」カテゴリーを区分しました。 ⑤2薬 ⑦手技 ⑧腰痛対策 |
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