打診器の見方|腰痛検査

打診器では反射の検査を行い、反射が亢進しているときには脳の病変が疑われ、減弱しているときには末梢神経の障害が疑われる。健側との左右差を基準に判定する。

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クシャミをしただけでぎっくり腰になる。反射亢進が疑われる。

しかし、最初に受傷機転を聞いたときに単なるクシャミをしたぐらいでぎっくり腰になられてしまわれたということなので、ひょっとすると反射が亢進しているのでは?という疑いをもてたのです。

オートマチックな危険回避能力の反射

人間にはオートマチックで危険を回避する能力である反射という機構が備わっております。例えば転んだときに咄嗟に手を付いてしまうのも反射ですし、画鋲を踏みつけたときにすぐに足を引っ込めるのも反射です。火鉢に触れたときに手を素早く引くことも反射の一つといっても良いでしょう。

考えてから回避すると大事に至るので、考えるよりも先に危険から回避するため

では、なぜこういった機能が必要なのかと申しますと、頭で考えて危険を回避しようとしたのでは反応が遅れてしまうからでもあるからです。火鉢に手が触れたときに「あ!熱い・・・避けよう!」などと悠長に体を動かしていたら大やけどをしてしまいますよね。したがいまして大事にいたらぬように頭で考える前に、先に体を猛スピードで動かして危険から回避しようと働かせるのです。

反射が過剰に働きすぎるとぎっくり腰になることもある。

しかし、こういった反射が時としてぎっくり腰などのように過剰に働いてしまうことで返って毒となってしまうこともあるのです。本来ならばクシャミというものも風邪や喉の粘膜の反射の一つであります。気道に何らかの異物が入り込んだときにそれを吐き出すためにこの反射があるのですが、この反射が余りにも強烈だとぎっくり腰のように腰部をグキっと悪くすることもあるわけです。

強烈な反射亢進が災いして患部を損傷する。

このような状態を反射の亢進と呼びます。反射の亢進は普通ならば何でもないような回避動作がご本人にとって大きな負担となり体を痛めてしまうことにつながるのです。さながらその有様はロケットの発射などに例えられるのではございませんでしょうか?一旦勢い良く打ち出されてしまえば、強制的に停止しようものならば爆発をしてしまうことでしょう。人間の反射の亢進もこのように強烈な推進力によって生じているものであるのです。そして、それが災いして患部を損傷してしまうわけです。

これは脳の運動制御中枢が関係している。反射は脳や脊髄の統制を受けて抑制されている。

では、これに関係しているものは何なのかと申しますと、脳の運動制御をする中枢のはたらきです。人間の末梢神経(手足の神経)とは本来は脳や脊髄の統制を受けており、そこで抑制を掛けられているのです。普段出力する力とは本来のポテンシャルの30%程度だといわれており、トップアスリートになるほどこのポテンシャルの限界に近い能力を発揮することが出来るとも呼ばれております。

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火事場の馬鹿力では安全装置が解除されて考えられぬ力を発揮する。

火事場の馬鹿力という言葉がありますが、それはまさしく脳の抑制を完全に解除してリミッターカットされた状態と言えるわけです。ちなみに余談ですが、リミッターとは車やバイクなどに安全のために設けられた仕組みであり、意図的にある一定の速度以上に速度が出過ぎないようにする安全装置だと思ってください。火事場になるとこの安全装置が解除されますので、お爺さんお祖母さんのような老衰したお体の方が家財道具を抱えて必死になって火事場から脱出したりと通常では考えられぬ力を発揮してしまうのです。

隠された力を持つのは余力の幅を持たせ非常時に備えるため。

しかし、なぜこういった隠された力を私たちは持っているのかと申しますと、ある程度余力の幅がなければ、日々の変化に対応することが難しいからでもあります。たとえば日常的にのんびりとした生活をすごしていても、冬支度などの都合により秋口から忙しくなったりと、余力の限界に近い力の発揮が迫られることがあります。こういった非常事態に備えて隠された力(潜在能力)を秘めておくことで緊急事態に迅速に対応することが可能となるわけです。

脳の異常は反射の亢進を起こす。

ちなみにもしも私たちがこういった反射の亢進が発生するとしたら理由は様々ですが、やはり脳の異常などから運動制御が解除されつつあることが考えられるのです。例えばその代表としてあげることができるのはやはり脳や脊髄の腫瘍、外傷によるダメージなどが上げられるのではございませんでしょうか?

反射亢進は中枢の侵襲だけでなく発熱などでも生じ、咳をしただけでぎっくり腰を起こす。

こういった物理的な侵襲が中枢神経(脳や脊髄)に働けば主要な神経促通が遮断されますので、運動抑制が掛けられなくなり反射が亢進します。しかし、このような重篤な事態だけが原因となるわけではありません。例えば単純な風邪による発熱症状などでも同様のことは生じてしまうのです。風邪を引いたり熱を出したりしますと、やはり脳の温度調整中枢が過剰に働きます。こういった脳の活動性の亢進によって運動神経の興奮性が増大すると反射が亢進し、咳程度でもぎっくり腰を起こしてしまうことがあるわけです。

反射が亢進すると軽く膝を叩くとキックを繰り出すように膝が伸びる。

そして、こういった反射と中枢との連絡の遮断とは分かり安いほどの違いがございます。それは反射の強さになるのです。脳や脊髄が原因となって神経抑制が完全に解除された場合は膝頭を打診器などでコンと叩いてそのときに起こる膝がピョンと動く反射を健側と左右差を見比べるのですが、僅かに叩いたただけなのにさながらキックボクサー並みの強烈なキックを繰り出すように反射が起こります。

失神するときにはグッタリするのとガチガチになるものがある。

皆様も格闘技などでボクシングなどのKOシーンをご覧になっていただきますと、体全体が棒のようにガチガチに固まるような失神もあれば、グッタリと力が抜けたような失神もあることでしょう。前者のガチガチの状態が中枢性の抑制が解除された状態なのです。

ガチガチになるのは危険から身を守るためと、脳に優先的に酸素を供給するのに抹消から酸素をかき集めるため。

なぜこれほどまでに緊張が強まるのかと申しますと、やはり身動きが取れぬ状況で体を周囲の危険から守るためには体の表面の筋肉をプロテクターのように固めてしまうことが防御にとって都合が良いからということでもあると思いますし、筋肉の収縮には酸素を消費するタイプの活動と、酸素の消費を伴わなくても済む活動があるのですが、失神したときは脳に優先的に酸素を供給せねばなりませんので、やはり全身がガチガチに固まり、酸素を消費しないタイプの筋活動を行い、強制的に体の抹消から脳へと酸素をかき集めようと働くのです。

亢進しすぎることは危険

少し話がそれてしまいましたが反射の亢進とはその程度によって危険な状態が隠されているのです。

現弱には末梢神経の障害が関係、筋肉に命令が届けられず生じる。

では、次にこれが減弱してしまうことについて述べて行きましょう。反射が減弱するときには基本的には末梢神経の障害が関係しているといわれております。例えば脳や脊髄が正常な状態ですから運動の制御には問題がありません。

神経が切断されると命令が送り届けられなくなり動かせない

しかし、例えば腕の神経や脚の神経が途中で切断していたらどうでしょうか?この場合は筋肉を動かそうとしてもその命令が筋肉へ送り届けることができませんので動かすことができませんよね。

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骨や筋肉の隙間に神経が挟まれてしまうって動かなくなったりすることもある。

その他にも、骨と骨の隙間や筋肉の割れ目などの隙間に神経が挟み混まれておりその神経促通がその部分で断たれてしまったらどうでしょうか?この場合は当然のことですが運動ができません。したがいまして反射は弱まったり完全に失われてしまいます。

脳が死んだりしても反射は消失する。

ただし、死んだり、眠ったり、意識を失うことで大元になる活動の命令が下されない場合も脳の興奮性が低下しますので同様に反射の減弱・消失が生じます。極端な話になりますが、死んでいて完全に身動きが取れぬ状態であっても電気を神経に機械的に流せば筋肉にエネルギーさえ残っていれば反射は起こるものです。

今回は熱症状が亢進を招いてクシャミでぎっくり腰になる。

ということで、今回の患者様の場合は発熱による熱症状が神経の興奮性を高めてしまい、それが原因となって反射が亢進されてわずかなクシャミ動作でぎっくり腰に陥られてしまったのです。

検査法について

結論:先生に任せれば良い

  1. 中腰で起こった腰痛の評価法背中を丸めて痛みが出るか?腰を屈めて痛みが出るかで痛めたところを判断する。
  2. 臥位の徒手検査には異常がないが、立ち上がると腰に痛みがある。回旋筋・棘間筋・横突間筋などの小筋群が原因となる
  3. タイトネスチェック法立位体前屈で背中が丸くなるか、ならないかを見る。
  4. 打診器の見方反射が亢進しているときには脳の病変が疑われ、減弱しているときには末梢神経の障害が疑われる。
  5. 打診器を用いた腱反射テストについて 脊髄性の疾患や脳から由来する病巣を早期に見つける不可欠な検査であり、過剰な反射を見つけだすことで疼痛が感作されている状態を見抜く。
  6. SLRテストの痛みの出るタイミングとその原因片足を持上げる検査ではあるが持上げた足を下ろすときに痛みが顕著であれば腰部椎間板の痛み
  7. クラウスウェーバーテスト腰痛健康診断は重量物を扱う一定の職種にて行われるものであり、配置前検査と半年に1回の定期検査がある。
  8. ぎっくり腰の2つのタイプ、①曲げて痛い・②反らして痛い主に腰を曲げて痛みが強くなるものと、反らして痛みが強くなるものがあり、大抵どちらかの動作に優位に痛みが出る。逆側に動かすことで痛みが緩和されることが多い。
  9. 慢性腰痛患者が必ず受けるべき検査自称うん十年の患者の多くは無知によって腰痛を諦めている。
  10. 疼痛誘発検査慢性腰痛をお持ちになられており原因が分からなくてお困りになられている方にとって最も有力な検査方法の一つ
  11. a共同筋を用いた原因推測深層筋に異常のある腰痛では共同筋から原因推測が可能となる
  12. a治療上ストレッチが有効か無効かの判別FNS・SLRテストで完全に脱力した状態にも関わらず可動域を全て動かせるときにはまずストレッチは無効となる。
  13. a腰痛の診断で最も確実性が高いもの重大な手術に踏み切るときには必ず決定的な根拠が必要です。もっとも確実性の高い根拠となるのが神経根ブロックによって痛みの出ている神経を実際に麻酔で眠らせて痛みが消えるかどうかを見る検査
  14. 腰痛の原因追求腰痛治療では問診→視診→触診→理学検査→画像検査という順で最後に確認の意味を兼ねて画像検査をするべきだが、病院ではこの手順が全て省略されており最後の画像検査だけしか行っていないことが多い。
  15. 叩打痛との関係腰部の構造体には様々な役割があります。その役割が果たさなくなると叩打痛にも影響が見られます。
  16. 病院の検査では異常がないのに腰痛になった腰痛の多くに心理面(恐怖心からの防御反射)が関係している。
  17. 腰部の高位診断と神経障害の実際どの筋力が落ちたら腰椎の何番目が障害されている、どの反射が減弱したら腰椎の何番目が障害されているという責任高位を診断することは実は無駄なものが多かった・・・・
  18. aaa腰痛のタイプを評価判定するには後屈→前屈→側屈と10回ほど反復して腰痛のタイプを見る
  19. a腰痛の痛みの追求方法原因を特定せずに治療をしても、結果につながらない。にもかかわらず、原因が分からないのに、治療をしている医者は多い。
  20. 診断に用いられるもので、最も有効なもの徒手検査
  21. aaa三角筋テストでは腰痛の心理的な影響を見る三角筋テストは腕を保持するポジションから心理面を見るテスト法
  22. トーマステストの注意点ぎっくり腰の治療ではトーマステストで腸腰筋を検査するが、健側の膝を他動的に持上げると患側の膝が持ち上がるのはあくまでも痛みから逃れるための逃避であり、逃避をせず痛みを訴えると膝は持ち上がらない。
  23. 腰椎の側屈評価法胴体を側屈したときに腰椎がキチンと弧を描いて丸くなるかを評価する。固いと歩行時の体重移動が困難になる。
  24. ぎっくり腰の触診法圧痛点を評価する静的触診と、痛みの出る関節や可動域を評価する動的触診がある。
  25. aaaぎっくり腰の検査では痛みがある方向に体を動かす動きの抵抗感から原因をみる動体検査法がある。
  26. ぎっくり腰に陥り易い方の評価法立位や座位で腰や背中の状態を観察することが良い
腰痛の検査・慢性期判断

腰痛の検査・慢性期判断

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検査法について

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