腰部脊柱管狭窄症が歩けない理由は、前傾するから

足がしびれる狭窄症患者

結論:本当に腰の神経が狭窄すれば、脊柱管内部が広範囲に圧迫され、片側の足だけの症状とはならない

「坐骨神経痛」という足腰の病気があります。この病気にかかると、足がしびれたり、足が痛くなります。坐骨神経痛を起こす病気には「腰部脊柱管狭窄症」という病気があります。

腰部脊柱管狭窄症を患うと、典型的に「長い距離が歩けなくなる」症状がみられます。途中で椅子に腰かけたり、しゃがんで休めば再び歩けるようになります。

つまり以下のような歩行の兆候を示します。
間欠性跛行の実際

①:最初元気に歩けます。
②:数百メートル歩くと、次第に足がしびれてきて我慢できなくなります。
③:しゃがんで休むと再び歩けるようになります。

こうして休憩して歩けるようになるのですが、また、歩くと足がしびれます。こういったサイクルを見るようになったときには腰部脊柱管狭窄症の「間欠性跛行」だとされます。

脊柱管狭窄の神経圧迫説

一般論では、間欠性跛行の原因は腰骨で神経圧迫が生じているとされます。

体を側面から見た図です。縦に連なる背骨の内部にはトンネルがあります。このトンネルのことを「脊柱管」と呼んでいます。
脊柱管

図では青く着色された部分が脊柱管の内部です。そして、この脊柱管には、「脊髄」が治まっています。腰では、脊髄の延長部分である「馬尾(バビ)神経」があります。脊髄が途中で枝分かれし、あたかも筆の毛先のように分かれます。
脊髄と馬尾神経
脊髄と馬尾神経の図、

そして、長年の背骨の老朽化によって背骨に変形が起こると、この「馬尾神経が圧迫されて神経障害が起こる」というのが一般論です。
脊柱管狭窄
図では赤い部分が腰骨の変形箇所です。変形した腰椎が角のようにせり出して、腰の神経を圧迫します。この神経圧迫によって間欠性跛行を見るのが「腰部脊柱管狭窄症」の典型的な症状であるとされます。

上記の原因が歩行の際、長く歩けない原因だと従来はされてきました。

否定されている

こういった腰部脊柱管狭窄症によって間欠性跛行が起こったときには、従来説では手術をして「狭窄を起こした箇所を広げる措置」を取らないと「他に治る方法はない」とされてきました。

いま、間欠性跛行や、足のしびれにお困りになられている多くの方が「手術」を検討されているはずです。

しかし、
安心してください。

実際に手術を受けずとも多くの方が当院を利用して症状を改善しています。腰部脊柱管狭窄症が手術を受けないと治らないとする説は、近年では「否定」されています。

重心偏移

腰部脊柱管狭窄症を診断されている多くの方は、腰骨の狭窄が神経症状を起こしていると信じているはずです。ところが実際にはそうではありません。ほとんどのケースは重心偏移によって足の症状が引き起こされていたのです

例えばまっすぐ立っていたとします。
正常な立位姿勢
完全に前後左右に均等に体重をかけていればいつまでも安定して立っていられます。歩くときもどこまでも歩けます。ところが、多くの患者さんを診ていると、必ず前後左右でどちらかの方向に体重が偏っています。

典型的には腰部脊柱管狭窄症では、つま先に体重が偏りすぎている傾向があります。
つま先荷重となった立位姿勢
つま先に体重が偏ると、太ももの前面にある「大腿四頭筋」が無理に使われて痛くなります。
つま先荷重は大腿四頭筋が酷使される
大腿四頭筋が無理に使われて、弱ってくると、周囲の筋肉がその働きを補おうとします。このために、足の広範囲にわたって筋肉がプルプルとケイレンするような強いしびれを自覚します。筋肉が痙攣するときには、単に神経障害によってしびれるケースだけでなく、筋肉が限界に近い力を発揮してもシビレに似たプルプルと震える症状を引き起こします。このときには、大腿四頭筋に体重が偏りすぎていると思ってください。この偏りを整体によって矯正すると多くの方は足のしびれが良くなっています。

仮に大腿四頭筋が障害を起こした場合は、大腿四頭筋は骨盤の動きを制限します。
大腿四頭筋が酷使されると腰を反る動作がつらくなる
大腿四頭筋の上側の付着部(起始)は、骨盤に付着しています。そのため、酷使されて固くなった大腿四頭筋が骨盤の後方への動きを制限します。例えば腰痛になったときに腰を反らして痛みが強くなるタイプの人は、大腿四頭筋の障害を起こしていることがあります。もし、皆さんが腰を反らして痛みがあり太ももの側面から前に痛みがあるならつま先へ重心偏移が起こっている可能性があります。

また、重心偏移は前後だけでなく左右にも起こっています。
右足に体重が偏った図

腰部脊柱管狭窄症だと診断される方もそうですが、必ず大部分の症状は片足に見ます。両足が同時に障害されることはまずありません。仮に脊柱管の内部が狭窄されたとします。
脊柱管と神経の図

略図です。脊柱管を上から見ていると思ってください。そうしたら円筒形の脊柱管の内部に脊髄神経が収まっています。仮に内部の空間が狭まったとしましょう。
脊柱管内部の右側が狭窄すると、脊髄の右が圧迫される
図では、脊柱管の右側が狭窄されています。従来説では右が狭窄されれば、腰の神経の右部分が圧迫され、右足に障害が出るとされます

しかし、従来説のいうとおりに、都合よく右側だけが狭窄されるものでしょうか?

実際の脊柱管内部は脊髄の右側だけでなく、全体に圧が分散されるはずです

実際は脊髄の右だけでなく全体が圧迫される
つまり、右足に優位に症状を見ることはあっても、左足に症状が出ないことはおかしいです。片足だけの症状を見るのだとしたら、それは脊柱管狭窄症ではなく重心偏移によって偏った足の筋肉の酷使があるからもたらされているのです。

こういった間欠性跛行の足のしびれにお困りになられている多くの方が当院を利用して満足しています。遠方からも大勢が来院しておりますのでぜひともご依頼をください。