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ぎっくり腰を繰り返す乳癌の母は、骨転移ではないか?

病気に苦しむ女性

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癌の骨転移は稀である

腰痛やぎっくり腰に関する本を読むと、治療に難航している腰の痛みは、稀に癌のことがあると記されます。実際に僕自身も患者さんで癌の方が来院されたケースがあります。病歴に癌があったため、すぐに病院へ紹介したところ、腰に癌が転移していたケースもありました。患者さんからのこれまでの病歴をお聞きして、仮に癌があれば、必ず医療機関での精密検査を推奨しています。

ところで、こういった癌の可能性について考えてみると、癌の発生は稀なものです。

悲観的観測

例えば、腰痛になった患者さんが根拠もなく、腰の痛みを
「きっと癌だろう」
と思い込んでしまうと、気を病んでしまうケースがあります。
顔を覆う女性
根拠もなく悩むと、むしろそちらの方が支障をきたしてしまいます。とくにたびたびあるのは、患者さん本人ではなく、患者さんのご家族です

ご家族の方が、患者を案じてしまい、気を病んでしまうこともあるのです。
悩む息子
明確な根拠がなく、不安を抱いたり悲劇を想像することを悲観的観測と呼びます。悲観的観測は、健康上にも悪いですし、仕事や勉強にも支障を来します

今日は、こういった事例を、インターネットの質問掲示板である、ヤフー知恵袋で見つけましたので、題材として、考察をして行きたいと思います。まずは参照した内容をご覧になってください。

~概略~

(ヤフー知恵袋、投稿日時2018年11月28日、書き出し「高校三年生です、母が先日早期の乳癌と診断されました。」を参照)

◆質問者:高校三年生、性別不明、
◆患者:質問者の母、
◆母の経緯:

  1. 質問者が子供の頃から、ぎっくり腰を繰り返していた。
  2. 昨年は、コルセットを巻くほどの腰痛にもなる。
  3. 先月には腰痛で病院に通院し、リハビリをしていた。骨が曲がっているとの説明をそのときに受けた。
  4. 先日、乳がんが見つかる。発見は早期であった。大きさは1センチ未満、医者も「早く見つかってよかったね」と言う。
  5. 今後手術を受ける予定である。仕事への復帰も早期にできる。

◆質問内容:

①ぎっくり腰になったのは、ガンの骨転移によるものではないのか?
②医者の「早期癌」の見解を信じてよいのか?

◆質問の背景:

インターネットで母の症状を検索したところ、腰が痛い原因に癌の骨転移があるため不安に思った。

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精密検査を受ける

率直な意見を言えば、ガンが腰骨に転移したかどうかは精密検査を受けないとわかりません。それはいま通院している担当医によく相談してみることです

たお母さんの場合はもともと腰が悪いです。仮に腰にガンが見つかったとしても、癌によって腰が痛いのか?それとも、もともとの腰の痛みなのかを判断することはできません。

責任回避

インターネットで腰痛の原因について調べると、たびたび癌が原因の腰痛について記されていることがあります。癌によって腰が痛くなることは事実としてあります。でも、稀なことです

慢性腰痛のすべての患者さんが腰が痛くなったときに癌を疑ったら、気を病んだり、体を病んだり、返って不都合の方が大きくなります。みんなが癌を案じたら、ストレスで体を壊してしまいます。

インターネット上では、たびたび癌について記されているのを見かけます。どうして見かけるのか?

責任回避の意味合いが強いです。

例えば、腰痛の多くは寝ていればそのうちに痛みが治まります。でも、
「そんなもの寝ていれば治る」
と言ってしまえば、万が一原因が癌であったときに責任問題が起こります。癌で患者が仮に命を落としてしまえば取り返しがつきません。万が一のときの責任を回避する意味合いから、
「ガンのこともある」
と記しているのが実際のところです。

執筆した人にとって、
「僕は癌の可能性は伝えました。後は医療機関で精密検査を受けないあなたの責任ですよ
万が一の責任を患者に押し付けているわけです。本当は100%大丈夫であっても、万が一の責任を負わないためにも、安全策として一文を記さないといけません。

「100%大丈夫だ」

と断言をすると、責任が発生します。後々医療訴訟になったときに裁判で負けてしまいます。損害賠償などの責任から逃れるために、多くのホームページやブログなどでは、ガンの可能性について触れているのが本当のところです。僕だってそうです。万が一にでも患者さんが亡くなられてしまったら、保険に加入していても賠償しきれませんよ。何億円も慰謝料を請求されても払えません。責任上どうしても記さないといけないのです。

仕方なく「癌」についての一文を記しているわけです。すべての治療家の先生が、ガンについての一文を記すわけですから、ガンについて記されている情報量は、相当な量に及びます。これを全部真に受けていたら、誰だって気を病んでしまいます。読者の皆さんは、背景に責任回避の意図があるのだと思っていただければよいでしょう。

だから、鵜呑みにして真に受けないようにしましょう。

例えるなら家電製品を購入したときに、説明書が添付されていますよね。ほとんどの方は説明書を読まずに、直感でボタンを操作します。直感的に使っても多くの場合は問題がありません。スマートフォンだってそうでしょう。説明書なんて読みません。読まなくても操作できるようになっています。

でも、中にはデタラメな操作をして機械を壊す人もいます。機械を壊す人は稀です。何万人に1人もいないかもしれません。このときに説明書がないと、責任を問われます。こういった責任を問われて裁判をしたり、相手と口論をしたり、要らぬトラブルが起こることは企業にとっても余計な手間が掛かります。だから、万が一の責任を回避するために説明書をつけて、見なくてもわかる操作方法をわざわざ記しているわけです。

家電製品などのメーカーであれば、企業の規模が大きいため、経営陣にも専門家がいます。説明書の意味合いについて慎重です。僕たちは責任回避の意味合いの説明書だとすぐに見て理解できます。長々と説明文が記されていても、常識的に考えて「直感で操作できるものだろう」と思って買っているはずです。それが企業の文章テクニックです。

ところが一個人が発信しているブログやホームページでは、そこまでの深読みして、情報を発信していません

僕たちは、ネット上で腰痛について記したブログを見たときに、何が本音で、何が建前なのか?それを文章から判断することができません。

それは、発信している人の文章テクニックが低いからです。実際には皆さんが気に病むほど、癌が腰骨に転移して起こる腰痛はありません。ただし、可能性として0%だとは言えないので、責任回避の意味あいで記しているわけです。

ブログやホームページの多くはアフィリエイトと言って、広告収入を得ることを目的で運営しているものが少なくありません。執筆者の多くは「おこづかい稼ぎ」が目的で書いています。癌が腰骨に転移する可能性は0ではないです。でも、それが日常的にありふれるように記して、読者の恐怖心をあおったり、少しでも関心を引こうとしたり、結果的に小遣い稼ぎに精を出しています。僕たち治療家の立場であれば、ガンの恐怖心をあおったら、患者さんは病院を受診してしまうので書きたくありませんよ。

何を目的として書いているのか?こういった背景に着目することは読者の皆さんには大切です。そうすれば、いちいち物事に心が惑わされることがありません。

やれることは検査

癌がどうしても不安に思うときには、出来ることは定期的に検査を受けることでしかありません。この場合は担当医に相談してください。どれぐらいの頻度で検査をうけるべきなのか?1年に1回なのか?2年に1回なのか?

出来ることはそれしかありません。早期に発見して、必要であれば癌の三大治療をします。

癌の三大治療とは、
①手術、
②抗がん剤(免疫療法)、
③放射線治療、

この3つです。神に祈ってもなおりませんし、民間医療にすがっても治りません。周囲の方がどんなに苦しんで、悩んでも治りません。健康に気遣っていただくのは大切ですが、進行すればそういった努力でもどうすることもできません。今の医学では癌の三大治療でしか根治する方法はないとされているのです。周囲の方は、どんなに悩んでも残念ながら無駄になります。

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希望的観測

今回の質問者は高校三年生です。これから受験本番を控えており、勉強の一番大事なときです。
受験勉強
こんなときに要らぬ心配を抱えていたら気の毒ですし、周囲の方々にとって、勉強や仕事ができないのは、取り返しが付きません

癌は、現代医学でもはっきり分からないものです。僕自身、厚生労働省の指定する医療系の専門学校を卒業しています。しかし、ガンがそもそもどういったメカニズムで起こるのか?何をすれば防げるのか?はっきりとしたことは学びませんでした。厚生労働省で指定する教科書を見てもはっきりしません。

癌は今の医学でもはっきりしないものです。これを受験を控えた高校生が理解するのは不可能です。苦しむだけです。専門医でも明確な説明が難しいです。

このときに参考にしていただきたいものは希望的観測です。難しい医学知識を受験の控えた高校生が、短期間で覚えることはできません。そこは最初からあきらめるべきです。

大事なことは、専門医のお医者さんが「良かったですね」と、
医者
安心していることです。


このたった一つのことが、事実を何よりも物語っていると思ってください。皆さんには時間的な制限があります。仕事や勉強があります。難しい医学知識を説明されても、困惑するだけです

ネットで情報収集するほど、無駄な時間を使います。気苦労が増えます。でも、専門医のお医者さんが安心している姿は何よりも理解が早いです。安心していいです。それ以上は悩んでも無駄ですし、結局は定期的に検査を受けて、その都度進行していないか確認を怠らないようにする以外に何もできないのです

医学的な知識のない方が、病状を案じても気苦労し、病気になります。

根拠がなくても楽観的にしていられることを希望的観測と言います。癌は、皆さんにとっては、生死を分ける一大事です。

しかし、専門医のお医者さんが、「絶対に大丈夫だ」という根拠がなくても楽観的にしていられるのですから、安心して良いのです。

もし、今回の事例のように身内が癌で心配な方がいたときには、適切に検査を受けてください。身内の方は、どうか仕事や勉強を頑張ってください。そして患者を安心させてあげてください。
お母さんを安心させる
そして、患者との時間を大切に過ごしてください。

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⑤-2坐骨神経痛②

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