痛みを寝て治す弊害は、廃用症候群

腰痛は動いて治す

結論:寝て過ごすと、たった一日でも自律神経失調による起立性低血圧を招く。

腰痛やぎっくり腰の
患者さんからいただく
相談では、

休むことの
相談が多いです。

例えば、

「仕事を休んだ方
がいいのか?」

「家で寝ているのが
いいのか?」

「動いたらまずいか?」

「歩くのはどうか?」

動くことや休むこと
ばかりを相談されます。

皆さん、痛みがあるときに
無闇に歩くと、

腰が破壊されて、
腰痛が悪化すると
考えます。

破滅的な
状況にあると
考えておられます。

頭を抱える男性

多くの患者さんは、
ぎっくり腰になると、

どんなに会社の
評価を下げようとも、

周囲に迷惑が
掛かろうとも、

痛みを無理すると、
症状が悪化して、
最悪は腰が破壊すると
考えます。

二度と歩けなくなる
だろうと考えます。

そして無闇に
休み続けることを
選びがちです。

寝ていると
廃用症候群に

ところが、
もう数十年前から
医学会で言われている
ことがあります。

それは、無闇に寝て休む
ことで生じる

廃用症候群
のリスクです。

寝ていると体の機能が
短期間で衰弱します
寝込む男性

本当に短期間で
不調が現れます。

例えば、
1日ずっと寝て過ごすと、
起き上がったときに
頭がボンヤリし、
視界がモヤモヤする

ことがあります。

寝ていることで
思考がだんだんと
働かなくなってきます。

たった1日で
そういった不調が
起こります。

一番早くに
自律神経失調

廃用症候群とは、
体のあらゆる機能が
衰退し、荒廃(こうはい)
して行くことです。

廃用症候群は
単一の症状を見ません。

複数の自覚症状を
合併します。

定かな根拠は
ありませんが、
一番早期に起こる
自覚症状は自律神経
の失調です


自律神経とは、
内臓や血管を司る
神経のこと。

私たちは体を動かす
ときに意図的に動かせる
のは筋肉だけです。

筋肉以外の組織は
自律神経によって
自動的に操作され
調整されます。

腰痛を患ったときなど
体の痛いときに
じっと寝て休んでいると、
重力に逆らいません。

普通は血液は体を
起こしているときに
重力の影響を受けます。

重力の作用によって、
心臓から拍出された
血液は、スーッと
足に向けて落ちて
いきます。
立位は心臓から足に重力にしたがって血液が下降する
そこまでは楽に
行われます。

ところが、
一旦足に落ちた
血液が心臓に
戻るときには
重力に逆らって
戻らないといけません。

何もしなければ
足に血液が溜まった
ままになります。

このときに足に
溜まった血液を
心臓に送り戻すのが
血管運動です。

血管の
働きが重要に
なります。

血管をつかさどるのは
自律神経です。

体を起こして活動して
いるときには血管の
働きを自律神経が
調整してくれます。

ところが寝ていると、
水平になります。

水平に寝ると血液が心臓に楽に戻っていく

水平に寝そべった状態
だと、心臓から拍出された
血液が足に向かうのは
少々負荷が掛かります。

でも足に向かった血液が
心臓に戻るときの負荷が
ずいぶん減ってしまいます。

自律神経がさほど
働かなくても心臓に
血液が戻れます。

自律神経が楽をします。

次第に自律神経が
サボリを起こします。

自律神経が血管運動を
調整しなくなります。

このときに立ち上がると、
頭に十分な血液が
めぐらなくなります。

血管の働きが鈍って
脳に血液を送れなく
なります。

立ったときに重力に
逆らって血液が心臓に
戻れません。

心臓から頭へと
血液を上らせる
ことが出来ません。

立ち上がるだけで
めまいがしたり、
めまいの男性

頭が働かなくて
思考がぼんやりしたり、

とてもイスに
座ることも
出来ません。

つまり、仕事に
復帰できなく
なってしまいます。

また、
自律神経の働き
が落ちると、立ったときの
体の働きも落ちて
しまいます。

腰や背中へめぐる
血流量も減少します。

腰が疲れやすくなります。

血流が悪くなれば、
呼吸も苦しくなります。

胸がドキドキする
こともあるでしょう。
心臓がドキドキする女性

わずかに階段を
上り下りするだけで、

息切れを起こす
こともあります。
息切れをする男性

体力が一挙に
減退します。

それは、
僕の実体験では

たったの1日で
起こります。


動物も植物もそうです。
ある程度、重力に
逆らって体を起こして
いないと健康を
保つことが難しいのです。

腰痛や体の治療では、
多くの場合が運動を
することが良いとされます。

筋トレをすること良いのか
マラソンや水泳を
することが良いのか?

運動内容に関しては
定かな科学的根拠は
ありません。

でも、何にせよ
運動をすることで
体の状態が改善
されます。

急激に体力が
落ちる傾向が見られたら
自律神経の失調が
疑われるかもしれません。

スポーツ選手でも、
大事な大会の直前に
体力を温存しようと
寝て過ごさないように
しましょう。

寝て過ごすと逆に
体力が急に落ちて
勝てなくなります。

なので、
軽く起き上がって動く
ぐらいはした方が良い
でしょう。

また、
自律神経の失調は、
寝ているだけで起こる
わけではありません。

デスクワーカーの
ように一日中座って
過ごす人にも起こります。

座っていると、
膝が曲がります。
太ももは水平です。

これだけでも下半身の
血流に負荷が
掛かりません。

自律神経の衰えを
招きます。

だから、仮にぎっくり腰や
腰痛になったとしても、
寝たきりで過ごしては
いけません。

痛みに比例した
範囲で活動を
保ちましょう。

動物として、最低限の
健康を維持する上で
動くことが必要です。

自律神経の衰えを
招かないためには
どうするべきか?

定かな根拠は
ありません。

あくまでも私の
実体験を参考に
するなら、

1日2時間
立って過ごす時間を
設けるように
しましょう。
(立つときは転倒の
怪我には気を
つけましょう。)

廃用症候群
の症状

廃用症候群には
他にもいくつもの
症状があります。

ここで簡単に
ご紹介します。

※抜粋:廃用症候群の症状

  • 骨格筋萎縮
  • 関節拘縮
  • 骨粗しょう症
  • 尿路結石
  • 起立性低血圧
  • 静脈血栓症
  • 褥瘡(じょくそう)
  • 失禁・便秘
  • 心理的荒廃

※1 →参考:リハビリテーション医学
改訂第二版 社団法人 全国柔道整復師協会 監修:三上真弘 編 P95 表5-7 2010)


では、上記の
出典の内容を一つづつ
解説していきましょう。

  1. 骨格筋の萎縮
    筋肉がやせ衰えること。
    これはぎっくり腰などで
    1~2日寝て過ごすぐらい
    ではおこりません。
    1週間ぐらい動かずにいることで
    徐々に衰え始めます。
    1ヶ月も動けずにいると、
    はっきりと衰えを感じます。
  2. 関節拘縮
    関節が固まってしまうこと。
    寝ているときには
    背中を丸めて横向き
    になることもあるでしょう。
    ずっと膝や股関節を
    曲げたり、

    背中を丸めて過ごすと、
    関節に曲がったクセが
    付きます。

    そのうちに自分が
    意図しても固まった
    関節が伸ばせなく
    なります。
  3. 骨粗しょう症
    骨は重力に逆らって
    歩いたり体を起こすと、
    骨に負荷が加わり、
    骨が強化されます。
    無闇に寝て過ごすと、
    骨に重力のストレスが
    加わりません。
    骨が弱まってしまいます。
  4. 尿路結石
    人は、動くと
    腎臓にめぐる血流量が
    増えます。

    寝ると腎臓の血流量
    が減ります。

    血流量が減ると、
    腎臓で作られる
    オシッコの量が減ります。

    オシッコを出すことで
    体内の酸性やアルカリ性
    のバランスを保ちます。

    オシッコが減ると、
    体の中が酸性に
    傾きます。

    酸によって骨が溶か
    されて腎臓にカルシウムが
    溜まりやすくなります。

    カルシウムの結晶である
    石がオシッコの通り道に
    詰まってしまいます。
  5. 起立性低血圧
    これは上記ですでに触れた、
    自律神経失調によって
    起こる症状の一つです。

    立ちくらみを起こします。
    貧血に似た感じになります。

    女の子がたびたび、
    学校の校長先生の
    話で立ちくらみを起こします。

    初潮を迎えていない女子の
    立ちくらみは、ひょっとすると
    貧血ではなく、座りすぎによる
    自律神経の衰えかも
    しれませんね。
  6. 静脈血栓症
    動かないことで血流の
    めぐりが悪くなると、
    血液がよどんで
    ドロドロになります。

    ドロドロの血液が
    毛細血管で詰まると
    血栓症を起こします。
    脳の血管が詰まると
    最悪は死ぬこともあります
    動かないことは単に、
    健康に悪いとか、
    体力が落ちるだけでなく、
    早死にします。
  7. 褥瘡(じょくそう):
    いわゆる、「床ずれ」
    のことです。

    寝て過ごすと、
    体の一部分が常に
    圧迫されます。

    圧迫されたところが
    次第に痛くなって
    きます。

    体重に押しつぶされて
    圧迫された組織が
    やがて壊れてしまう
    のです。

    座っていてもお尻が
    圧迫されてしまいます。

    立ち上がることで、
    丈夫な足の裏で
    体重を支える以外に
    褥瘡を免れることは
    ありません。
  8. 失禁・便秘
    これも自律神経の
    失調が多くに関係
    します。

    また、高齢者では認知症が
    寝たきりによって進行を
    招きます。

    認知症が失禁や便秘を
    招くこともあるでしょう。

    動かないことで
    胃腸や膀胱の血流も
    悪くなります。
  9. 心理的荒廃
    やはり、痛みがあるときに
    痛みが怖いといって無闇に
    寝ていると退屈します。
    退屈が苦痛になります。

    人は仕事が忙しいのには
    耐えられます。

    でも退屈はつらいです。

    皆さんも退屈だと、
    何かしないといられない
    ですよね。

    例えば、
    刑務所にはいると
    毎日何もできず退屈
    するといいます。
    狭い場所で何も出来ない
    苦痛は犯罪者をも改心
    させます。

    あまりにも退屈だと、
    苦痛から発狂することも
    あります。

    虚無の状態が続くと、
    苦痛から病気と向き合う
    ことが嫌になり手術を
    懇願されます。

    また、
    動かないと脳に循環する
    血液も減ります。

    脳が十分な
    活動を果たせません。
    起立性低血圧によって頭が
    クラクラすれば思考が
    めぐらなくなります。

    落ち込みやすくなったり、
    うつ病になることも
    あるでしょう。

    心理的な不安を抱え込んで
    ストレスに心病む場合も
    あるでしょう。

※このページでご紹介した
内容はあくまでも一個人の
見解です。

ご紹介した内容を鵜呑み
にせず、必要な判断は
専門医に相談しましょう。

掲載内容を実践したときの
万一の怪我や持病の悪化など
一切の責任を負いかねます。

症状別

「症状別」カテゴリーを以下の4つに区分します。

① 腰痛症状

② 筋肉症状

③ 腰部の経過別の症状

④ 腰痛と関連性のある症状