ぎっくり腰ではどの部分が損傷するの?

結論:腰椎の低いところを損傷する

L4・L5間(A)と、L5S1(B)間で90%、その他に仙腸関節(C)、傍脊柱筋近辺(D)、症状が進んだ例では逃避運動(かばった動き)によりお尻のホッペや足にまで広範囲に痛みが広がる。

下部腰椎と仙骨の間が圧倒的に多い、ただし原因は様々

ぎっくり腰をご経験されたことの無い方からすればどの部分を痛めてしまうのかとても興味があるでしょう。また、現在ぎっくり腰になられている方からすれば治療院が本当にぎっくり腰を治せるのかということを知るためにもそのバロメーターとして原因箇所を示して貰いたいと思われるかもしれません。

確かに損傷している部分を言い当てることができれば最も雄弁です。したがいまして、今回は図解にてご説明さしあげますが、どういう機序でこれらが損傷するのか?これについてはあえてご説明はいたしません。なぜならば、このホームページに訪問されるユーザーの実に半分ぐらいは同業者だからです。これは、私どもの存続に大きく関わってくる問題ですので、収益に繋がらぬ場合はすぐにでも情報を抹消せねばなりません。ご説明する内容は一般の医学書にも記されている範囲のことですから、それ以上のことは極力こちらとしても控えさせていただきたいと思う訳です。ましてはぎっくり腰になられてしまわれた患者様と申しますのは痛みの出ている箇所は誰よりもご自身が一番分かっておられるはずでしょう。したがいましてぎっくり腰になられているご自身の症状がこれと一致するかどうかだけを参考としてください。説明不足な点がありますことをご了承くださいませ。

ぎっくり腰好発部位図では腰椎と骨盤を前方から眺めている。

最も多い箇所はAの第4腰椎と第5腰椎近辺

腰痛を持っていそうな方に「貴方は第4腰椎と第5腰椎の間でヘルニアを持っておりますよね。」と質問すれば多くの場合
「なんでそんなこと分かるんですか?」
という感じで結構当たってしまうのがAの近辺です。この部分が最も多いです。

次に多いのがB、第5腰椎と仙骨間

次に多いのがBの第5腰椎と仙骨の間です。AとBの2箇所だけで全体の90%ほどにもなります。

3番目に多いのがCの仙腸関節

3番目に生じるのがCの仙腸関節です。この部分に捻じれが発生してロックされてしまうことがたびたびあります。この捻じれを取り除くことでかなりの鎮痛が期待できます。

4番目に多いのがDの傍脊柱筋群

脊柱起立筋に沿って痛みがでるのが4番目に多いです。初期のぎっくり腰であれば多くの場合がA~Dだけで充分に対応可能です。

長期化したケースではそれ以外にも広範囲に痛みが広がる。そこまで行くとかなり複雑化する。

ということで殆どのぎっくり腰はAかBで初発し、症状が広がるようにしてCやDに波及し、さらに症状が進むとそれ以外にもお尻のホッペの部分、太ももの付け根、ふくらはぎ、また上方では背中や首、また反対側の膝関節などにまで痛みが広がって行きます。

痛みが広がる理由は逃避運動、かばった動作が筋肉の偏りを生み、重症化させる。

なぜこのように広がるのかと言いますと、痛みが出ているときに動き回ると、痛い箇所をかばって普段使わないような体の動きを用いるからです。このような痛みをかばった動作のことを逃避運動と言います。逃避運動によって偏った動作をすることでさらに痛みの箇所が拡大してしまうのです。こうなりますと、本来ならば初期に受診すればたった1回で済むような軽度なぎっくり腰でも、数回に渡って通院せねばならぬほど重症化してしまうのです。