ぎっくり腰専門ユークル整体院

棘上靭帯炎による腰痛

棘上靭帯炎は、腰を屈めることで腰に痛みが走る腰痛の一つであり、背骨の後方のゴツゴツ出っ張った棘突起をつなぐ棘上靭帯に痛みが走る。腰部の前方支柱の圧迫型損傷と後方支柱の牽引型損傷の区別を完全につけることは難しく、完全に判別するためにはMRIによる腰痛専門医の診察が必要となる。主にはスポーツなどの強烈な腰部を屈める動作が多く、一般人では転倒しそうになり踏みとどまったときや、腰部に疲労を蓄積して腰の柔軟性が衰えているとき、高齢者など靭帯が硬く脆弱化しているなどの基礎的背景が重なることで生じる。棘突起を触診して痛みを訴えることもある。背面筋群の柔軟性向上、大腿四頭筋の筋力アップが発生防止に役立つ。

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腰を屈めることで痛みが強くなるものの一つである棘上靭帯炎

一口でこの腰痛の特徴を言えばやはり腰を屈めることで痛みを生じることがこの特徴です。

では、さっそく棘上靭帯についてです。

まずは腰椎をご覧になってください。

腰部の骨名称説明腰椎を横から見ている図、向かって左が後方・右が前方です。腰椎は主に2箇所の支柱で姿勢を支えております。1つは椎体と椎間板からなる前方支柱、そして後方の上関節突起と下関節突起からなる後方支柱です。この後方支柱の後ろに突き出しているのが棘突起です。棘突起は簡単に触診・目視することができ、皆様も背を丸めると背中のゴツゴツした突起を触ることができるはずです。

次の図で腰椎の軟部組織を見て行きましょう。

腰部の軟部組織説明腰椎には様々な軟部組織がありますが、上下の棘突起をつなぐようにしているのが今回お話している棘上靭帯です。靭帯は骨と骨を連結させる組織のことです。筋肉のように自らが伸び縮みすることはありませんがバンドのように強力に骨同士を結びつけます。

腰を屈めた拍子に棘上靭帯が損傷することがある。

今回お話する棘上靭帯は主に腰を屈めた拍子に棘突起が引き離されて靭帯付着部が引き抜かれるようにして損傷することがあります。

腰を屈める動作腰をかがめる動作などで棘突起が引き離されて棘上靭帯が損傷される。

棘上靭帯部分が引っ張られて損傷するわけですが厳密な損傷部位は靭帯の付着部の骨膜になります。棘突起を指で押したときに押された部分に痛みを発することもあります。

牽引型損傷と圧迫型損傷との完全な区別は難しい。原因箇所をハッキリ特定するためには専門医によるMRI検査が必要となる。

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腰を屈めたタイミングは背骨の後方の部分には牽引力が働きますが、それと供に腰部の前方には圧迫力が働きます。

牽引力と圧迫力腰を屈めている図、背骨には後方に牽引力が働き、前方には圧迫力が働きます。したがって同じメカニズムで前方支柱と後方支柱に牽引型損傷と圧迫型損傷が起こります。このどちらが損傷されているのかを厳密に判断することは不可能です。

腰部椎間板症などの椎間板の老朽化によるものであれば腰を屈めたときに鈍い痛みがあり、立ち上がったときなど椎間板に体重が加わっているだけでも痛みが生じることもあります。痛みの度合いとしては我慢できない最大限の痛みが100だとしたら、40ぐらいの痛みであるといわれます。

これに対して棘上靭帯などの後方支柱の牽引型損傷では腰を屈めたときに遥かに40を上回る鋭い痛みがありとてもではないですが我慢などできはしません。格闘技で関節技掛けると大抵損傷するのはこの靭帯で、靭帯部分の痛みは余りにも強烈なのでプロの格闘家の選手ですら溜まらずに降参してしまうほどです。

完全な区別は無理ですが、歩行を例に挙げると足を踏み込んだ着地の拍子に痛みが強くなるのはどちらかというと衝撃を緩衝する作用のある椎間板、足を振上げた拍子に痛みが強くなるのは靭帯というぐらいアバウトな判別になると思っていただければと思います。

スポーツなど強い無理な動作によって生じる

腰を屈めることで痛みが生じるわけですが、ただ普通に腰を屈める程度のことで棘上靭帯が損傷するは考え難いです。例えばスポーツ動作などで強い無理な動作が腰に加わることで生じる可能性はあると思います。また、日頃運動不足な体の硬い方が急に激しい動作のスポーツをしたりすることで腰に無理が加わって生じたりすることもあると言えます。

腰を屈める動作

著作者:
{ QUEEN YUNA }

また、転倒しそうになって不意に踏みとどまった瞬間ぐらい強烈な力が腰部に加われば腰を屈める力が棘上靭帯に加わるため損傷してしまう可能性があります。

いずれにせよ格闘技で関節技を掛けるぐらい関節がオーバーストレッチ(無理に引き離される)されるレベルの力が関節に加わることが背景になることが圧倒的多数の頻度で生じます。そういった強烈な力きっかけ意外で起こるとしたら余程背中や腰の筋肉を酷使して背面の筋肉が硬直しているときに思いっきり咳やクシャミをするなどの極端なコンディションの悪さが背景にあることが関係していると言えるでしょう。

クシャミクシャミの図、咳やクシャミも全身運動によって行われるため、腰の後方支柱に牽引ストレスを与えることがある。

日常動作レベルで仮に棘上靭帯の損傷が生じるとしたら靭帯の組織が変性して劣化の進んだ高齢者、糖尿病などのコラーゲンの合成の障害を持っている人などで生じる可能性が高いと言えるでしょう。

治療法①背面筋群の柔軟性向上、筋力アップ

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ではこれの治療法についてですが、基本的には安静にしてしばらく腰を無理にかがめないようにすれば背面筋群の緊張は徐々に薄らいで行きます。また、不意に腰を屈める動作をしないことも大切です。

しかし、何度も同じ動作ですぐに棘上靭帯を痛めてしまう方は陥り易い素因を持っているため根本的な対策として素因を改善することに着手する必要があります。

そこで必要になることは背面筋群の柔軟性向上です。

背面筋群体の背面にある筋肉群である、背面筋群が硬くなると腰を屈める動作が窮屈になりますから腰椎に局部的なストレスが集中して棘上靭帯を損傷します。

したがって背面筋群である脊柱起立筋(背中)、ハムストリングス(太腿裏)、アキレス腱などをしっかりとストレッチすることで発生を予防することが大切です。ただし、急性期の炎症が強いときには出来るだけ患部に負担を与えないように腰椎の随伴運動を伴わない形で太腿やアキレス腱だけを伸ばすようにすることが大切です。

急性期の炎症が強い時期には患部以外の隣接する腰椎の棘上靭帯だけをピンポイントでストレッチすることが有効で、患部の関節を適切に判断してその部位の連結を補うようにしつつ、手技で補強しながらストレッチをするパートナーストレッチが有効になります。

また、歩いていて急に踏みとどまったときに背中の筋力が不十分だからこそ腰椎が強烈に引っ張られてしまい腰を痛めてしまうわけですから背面の筋力を鍛錬することで体勢を崩さないようにすることも大切です。

大腿四頭筋を鍛錬することで踏みとどまる力やしゃがみ込む動作を鍛錬する

また、太腿の前面の大腿四頭筋を鍛錬することでしゃがみ込む動作を楽にできるようにすることが大切です。やはりデスクワークなどをされていると大腿四頭筋が衰えてしまいますので普通ならば歩いていて転びそうになったとしても踏みとどまって体勢を保つことができても、踏みとどまる力が不足してしまうことで腰の筋力を動員して腰椎に負担を掛けてしまいます。

大腿四頭筋と腰の負担の関係踏みとどまる比較の図、大腿四頭筋に十分な力が有る方はAのように転びそうになっても踏ん張って体制を崩さずに済みます。

ところが大腿四頭筋の力が不十分ですとBのように腰の筋肉を動員しないと体勢を保てません。腰に加わる負担が増加しますので結果的に棘上靭帯を損傷してしまうわけです。

具体的な鍛錬法やストレッチ方は別のページでもこれまでお話したことがありますのでページを回って色々とご覧になっているうちに知ることができますからここでの説明は割愛させていただきたいと思います。

基本的には急性期の腰の痛みとして現れることがほとんどで慢性化することはありませんが、やはり生活要因を見直していただき、どういった動作が棘上靭帯に負担を与えているのか?ということに着目しなければ根本的な対策が図られませんからやがてダメージが蓄積して慢性化に至ってしまうはずです。

腰痛と背骨の構造的要因

結論:腰痛の9割は第四・第五腰椎の間で起こる

後縦靭帯の損傷は体幹前屈によって起こる

腰椎で最も損傷しやすい箇所

腰痛と椎間関節

結論:腰を反らして痛める

椎間関節炎による腰痛

椎間関節炎による腰痛はほんの僅かにも動けないほど痛い

腰痛と関節軟骨関節症

結論:グルコサミンでは治らない。軟骨は運動で強くなる。

軟骨組織とぎっくり腰

腰痛と軟部組織障害

結論:痛めた靭帯は受傷直後しかくっつかない

ぎっくり腰で靭帯損傷とは?

靭帯損傷によるぎっくり腰の最大の特徴

棘上靭帯炎による腰痛

腰椎分離症・すべり症

結論:子供が腰痛になったらまず疑う。発症したらスポーツを休ませる。

腰骨のズキッとしたズレと、ヌルっとしたズレは?

背骨の構造

結論:背骨の構造の変化は腰痛の原因ではない

腰椎

拮抗筋の役割と胸椎との関係

腰椎の前方と後方への動き

背骨の変形

結論:変形自体は腰痛には関係しない。

ぎっくり腰で変形性脊椎症は?

ぎっくり腰とヒンジの歪み

腰痛と骨盤

ぎっくり腰で腸骨が痛くなる理由は?

ヤコビー線

子育て中のぎっくり腰は骨盤筋をほぐそう

腰椎捻挫と骨盤の水平回旋。

原因別

「原因」カテゴリーを、さらに区分します。

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