ぎっくり腰でブロック注射はどう?

ぎっくり腰でブロック注射を用いることについて。麻酔薬であるため痛みの出ている神経を強制的に眠らせて感覚を消してしまう。しかし、毒性が高く安易な投与は返って体に悪影響を来たす。神経に炎症があるときには有効であるがジッとしていれば痛みが無くなってしまうものには無効。また、患者が希望しても第一選択で利用できるものではない。腰椎椎間板ヘルニアの確定診断などで用いられることもあり、一部には治療効果として慢性痛の根本治癒につながるケースもあるが総じて効果のメカニズムは明らかにはなっていない。ぎっくり腰の治療は腰椎の周囲の深層筋が凝り固まって腰椎の内部に静脈血が滞留することで発痛成分が溜まって生じるもの。深層法が有効となることがある。

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「先生、これまでに何度もぎっくり腰を患ってしまっており、あまりの激痛で10日ほど歩けなくなってしまうことが1年に数回あります。このような身動きが取れない日々はあまりにも辛いですし、主人にも迷惑を掛けてしまいます。そこでブロック注射を用いてみようと考えているのですがどうでしょうか?」

このようなご相談です。

痛みの出ている神経を麻酔で強制的に眠らせてしまい感覚を消してしまうこと

では端的にブロック注射とはどういったものなのかと申しますとまずは私達の骨格と脳と脊髄の略図をご覧になってください。

背骨と神経私達の背骨はいくつもの小さな椎骨が上下に連なって柱となって脊柱を構成し、その頂上に頭蓋骨があります。頭蓋骨の中には脳があって、脳から脊髄が伸びて、それが背骨の中を通って骨盤へと神経の枝を出しております。背骨の一つひとつのつなぎ目の隙間から脊髄の枝が分枝しており、それらが脊髄神経として腕や足先など体のあらゆる場所の運動や感覚を支配しているわけです。

もし仮に下図のAの位置で神経の枝の1本が炎症を起こして激しい痛みを起こしたとしましょう。

背骨と神経の炎症仮にAの神経の枝の1本が炎症を来たしたとします。この炎症によって神経が常に痛みを発するようになったときにこの神経に注射をして麻酔をします。

麻酔によって強制的に神経を眠らせてしまうことで感覚を感じなくするのがブロック注射になります。

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麻酔薬そのものが毒物である。

ブロック注射とは痛みの出ている神経そのものを完全に眠らせてしまうことができます。したがって鎮痛効果としてはとても効き目はあります。しかし、肝心なことですが麻酔薬そのものが毒物であるということには注意をしなくてはなりません。

麻酔薬麻酔薬そのものが毒物です。例えばタバコを吸うと強烈に血管が収縮すると思いますがあれと同じく、毒性の成分によってしばらくの間体の機能を強制的に止めてしまうために痛みを感じなくさせるわけです。したがって投与量が合わなかったり、注射針によって神経が傷ついて神経麻痺に陥ったりすることもあります。友人のケースでは歯科治療のときに刺された注射針によって唇の神経が切れてしまい感覚が麻痺して治療事故から20年以上経過した今でも元通りに戻っていないと仰られるケースもあります。

じっとしていれば痛みが消えてなくなるようなものには効果がない

ぎっくり腰にも種類が色々とあります。例えば寝転んで安静にしていても腰にズキズキと痛みが走るようなものもあればじっとしていれば痛みが完全に消えてしまうものなどです。

このうち安静にしていてもある程度腰に痛みが現れるようなものにはこういったブロック治療は有効性があります。ところが安静にすることで痛みが消えてなくなってしまうものはそもそも神経に炎症が生じておりません。こういった神経にまったく炎症がないようなもの。神経そのものはいたって良好にも関わらず、良好な神経を眠らせてしまう行為はとても危険性があります。少なくともブロック療法を用いる効果がないことは明らかでしょう。

安静安静に寝ていれば痛みが消えてしまうものはそもそも神経に炎症はありません。炎症がないのに注射をするのはまったくの無意味、むしろ神経に与えるダメージが大きいので止めましょう。

第一選択で用いることはできない。

また、痛いのはどうしても苦手だから「今すぐ打ってくれ!」と注射を懇願される方もおられると思います。ところが私達が意図することでお医者さんが「よし!じゃあ1本打っときますか!」などと栄養ドリンクのように注射してくれるわけではありません。先ほども申したとおり毒物ですから投与量を誤ると正常な細胞が死んでしまったり体に与える悪影響があります。したがって第一選択でこれを投与してくれることは基本的にはありません。

普通は数日間自宅で安静にして痛み止めのお薬などを飲んで様子を見ます。そしてそういった一定期間の経過観察でも症状が軽減しないときにお医者様によっては用いてくれることがあります。したがって皆様が希望すれば受けることができるわけではないことに注意が必要です。少なからずぎっくり腰を患って『明日の仕事どうしても休めないんだけど・・・・』というときに都合よく打ってもらえるものではありません。

腰椎椎間板ヘルニアなどの確定診断で用いられることもある。

また、例外ですが一応ブロック注射の活用例を挙げますと例えば痛みを取るためではなく原因となる炎症を引き起こしている神経を判別するための確定診断として用いられることがあります。例えば腰椎椎間板ヘルニアで最終的に手術をするべきなのか?という判断基準にブロック注射があります。

腰椎椎間板ヘルニアの確定診断確定診断でブロック注射を用いるケースでは痛みの出ている神経の根元に麻酔を投薬して本当に目的とする部位が痛みの出ている部位と合致しているかを確かめます。麻酔を打って患部の痛みが消失すれば結果的にその部位が原因として正しい判断であると確定することができます。

痛みが治まるが、その原因は明らかにはなっていない。

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ではどうしてこれを打つと痛みが治まるのか?ということですが、不思議なことですがこのメカニズムとは現代医学では明らかになってはおりません。ただし、皆様もお酒を飲んだときに記憶を失ったり、正常な判断や認識が出来なくなったりすることを知っていると思いますがそれと同じく神経を鈍くしているということは確かなことです。メカニズムが明らかにはなっておりませんからその効果を鵜呑みにすることは良くありません。

また、時として「薬の効果が切れてしまえば元通りに戻ってしまうのでしょう?」などというご相談もいただきますがやはりメカニズムは明らかになってはおりませんが、時として根本療法となることがあるようです。一時的な効果ではなくその後永続して効果が続くことがある、しかしどうしてそうなるのか?ここまでは明らかにはなっていないわけです。もちろん全ての痛みが薬によって永続的に治癒するわけではありません。あくまでも一部の原因だけです。質問の通りで薬の効果が切れてしまえばそれまで無理やり抑えてきた痛みが一挙に噴出すようにぶり返してしまうこともあります。

痛みの信号が収まっているときに患部に無理をすると余計に悪化するため治癒していないことに注意が必要。

また、これはあくまでも『痛みを抑えるもの』であって患部を治療するものではないということが前提で用いるものであることに注意が必要です。

痛みを無視した無理な運動そのため薬の効果によって痛みが治まっていることを『完治した!』と勘違いしてしまい元通りの日常に復帰して患部にガシガシと刺激を与えれば、痛みの自覚症状は麻酔によって消失しているため患部に痛みは一切起こりません。そのため無理を強いて余計に患部が悪化してしまうことがあります。痛みはあくまでも薬の効果によって抑えられているわけであって治癒したわけではありませんから気をつけてください。図のように無理に動き回りますと治癒が得られずに長期に渡って治療が必要になることもあります。

ぎっくり腰は筋肉のコリを放置することで静脈の血液が腰椎の内部に蓄積して痛みを生じたもの

では、ぎっくり腰の治療ではどういったことが必要なのかと申しますと、それはブロック注射などという人工的で不自然な方法ではありません。そもそもどうして腰に痛みが生じてしまうのか?ということについて着目しなくてはなりません。ぎっくり腰とはそもそもが腰の筋肉の日常的な疲労によって生じたコリを放置することで、静脈の血液が腰椎の内部に蓄積して滞留してしまったものなのです。

静脈と動脈体の内部には動脈と静脈があります。動脈は図で言う所の赤い血管、静脈は青い血管です。動脈は酸素の満たされた血液が巡っており、静脈は使い終えた酸素のほとんど残されていない血液が巡っており、心臓に戻って行きます。

良い筋肉通常体に疲労が溜まっていない体調の良好な状態では体の筋肉は図のように綺麗なサーモンピンク色をしております。

筋肉の疲労と静脈ところが筋肉が疲労を溜め込んでしまいつかれてくると段々とどす黒い筋肉へと変わって行きます。筋肉が凝り固まるとコリが静脈を圧迫してそのうちに静脈が膨れ上がってパンパンになります。このパンパンになった状態のことを骨内圧の上昇と呼びます。行き場を失った静脈血は背骨の内部に蓄積して常に腰に重くてだるい違和感を感じさせたり、腰に過度な痛みを引き起こすようになってしまいます。 酸素欠乏の部位に発痛成分は引き寄せられる特性がありますので次第に腰に鈍い痛みを起こしてしまうのです。

ぎっくり腰のときには骨内圧を下げる深層法が有効となる。

ではこのような骨の内部に蓄積した骨内圧を下げるためにはどうしたら良いのかと申しますと骨から古い静脈血を排出を促すために骨の深層を包んでいる筋肉のコリを取り去って血流を再開させる深層法が有効となります。

ぎっくり腰のときの注射

結論:注射が一番危険

  1. 腰痛でブロック注射が効かなかったらどうすればいいの?急性腰痛なら痛みに応じた活動性を保つ。慢性腰痛は、そもそもブロック注射の効果はない。運動療法をする。
  2. ブロック注射の副作用最も体に悪影響を与えるのがブロック注射
  3. 注射VS飲み薬痛みの局在がハッキリしているものに注射は有効で、飲み薬は漠然と痛みがあるときに有効。
  4. 腰痛治療の神経ブロックの効果病院で用いられる神経ブロックについての見解について。「神経ブロックをしたけどダメだから後は手術しかないのか・・・」という間違った認識を持った患者さんは世の中に非常に多いです。
  5. 筋弛緩剤の副作用筋弛緩剤の弛緩メカニズムは明らかにされていない。死刑執行でも用いられる。
  6. ブロック注射はどう?麻酔薬で患部の痛みを消してしまうことはどうなのか?
  7. ぎっくり腰の注射は希望しても受けられない筋弛緩薬や炎症を鎮めるお薬を注射して痛みを緩和することもあるが、皆さんの希望で受けられるものではない。
  8. ブロック注射を受けても治らないぎっくり腰も改善しましたイライラするとぎっくり腰は悪化する
ぎっくり腰の医療機関での対処について

ぎっくり腰の医療機関での対処

「まとめ」ページを、「リスト」にしました。

救急車

病院

医者

レントゲン・MRI・画像検査

牽引療法

ヘルニア手術

坐骨神経痛手術

手術:失敗

手術:その他

湿布・貼り薬・外用薬

痛み止め・消炎鎮痛薬

鎮痛以外の飲み薬

注射

トリガーポイント

対応対処

「対応・対処」カテゴリーを11個に区分しました。

急性期の腰痛判断

急性期の腰痛対処

慢性期判断、検査

医療機関の対処

一般的対処A早期ケア・間違ったケア

一般的対処B慢性期

食事・栄養

手技対処

腰痛対策

道具での対処A(固定法)

道具での対処B(生活補助)

最新情報

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ぎっくり腰になって3週間後、ゴルフは大丈夫か?

ほとんど治りかけた腰、仕事でまた痛くなった

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腰の負担が少ない仕事って何?

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膝裏を伸ばす方法は?

ぎっくり腰の看病は?

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ぎっくり腰のあと、抱っこはいつからいいの?

腰痛持ちは立ち仕事は止めるべきか?

足のすね鈍器で殴られたような痛み

まっすぐ寝ると足がしびれた感じがする

注射

結論:注射が一番危険

腰痛でブロック注射が効かなかったらどうすればいいの?

ブロック注射の副作用

注射VS飲み薬

腰痛治療の神経ブロックの効果

筋弛緩剤の副作用

ブロック注射はどう?

ぎっくり腰の注射は希望しても受けられない

ブロック注射を受けても治らないぎっくり腰も改善しました

医療機関での腰痛対策関連

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急性期の腰痛判断

急性期の腰痛対処

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医療機関の対処

一般的対処A早期ケア・間違ったケア

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腰痛対策

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道具での対処B(生活補助)