ぎっくり腰専門 アークス整体院

圧痛点を伴わないぎっくり腰

土建業
著者: *JRFoto*

目次:ぎっくり腰の治療をしたときのことを題材としてフィクションコラムを作成しました。

  1. 症例、圧痛点を伴わないぎっくり腰都会での生活費を圧縮するためにかなりの無理を強いている男性、日常のストレスに疲労が相まって腰を痛めてしまう。圧痛点が見受けられないケースでは腰椎捻挫のこともある。
  2. 患者の紹介30代男性の武田さん、趣味はスポーツジムで体を鍛えること。若くして土建業を営まれる。
  3. 夢、父親になりたいいつかは結婚して家庭を持ち、父親になりたい。そして自分の子供を抱き上げたい。そう強く思う武田さん。
  4. 下働き時代のトラウマ働き始めた頃の仕事の忙しさ、早く下働きから脱却して彼女と結婚したいという思いで過ごす毎日、次第に彼女の心が離れて行く
  5. ぎっくり腰のきっかけスポーツジムで体を鍛えた翌日の現場仕事、地面のスコップを拾い上げようとしたら・・・
  6. 電話での問診電話を聞く限りでは典型的なぎっくり腰
  7. 予想重心を落としてスタンスを広く構えて地面から土を持上げる。このときに大腿四頭筋を酷使する。骨盤を前方に引っ張る筋肉でもあるため、酷使されて短縮化を起こすと骨盤を後傾する動作を抑制し、腰を反らす動作で痛みを生じやすい。
  8. 土を掘る仕事のぎっくり腰の特徴武田さんの場合は土を掘る仕事をするためスタンスを広く構えて軽く重心を落とした姿勢を取る。そのため絶えず太腿の前面の大腿四頭筋を酷使してしまう。
  9. 新宿区へと治療へ向かう当院で対処可能なぎっくり腰だと判断できたので新宿区へと駆けつけました。
  10. 検査武田さんのぎっくり腰ではFNSテストで高度の陽性、圧痛点を認めない。SLRテストで軽度の陽性、腰椎部を屈曲することで痛みが誘発される。
  11. 原因今回の新宿区の武田さんのぎっくり腰の原因は、大腿四頭筋の硬結による骨盤の可動域制限が招いた腰椎椎間関節の損傷
  12. 武田さんの治療のポイント治療そのものよりも陥ってしまう背景にある無理な生活を見直してもらうことが大切。
  13. ぎっくり腰治療ハムストリングスの活動性を高めることで、相反性抑制を利用した大腿四頭筋の硬結の除去、コルセット固定
  14. 治療の結果整体による治療結果にご満足の声を残される武田さん。腰の痛みはすっかり改善される。そしてこれまで体が固くて窮屈だった状態が余りにも不自然だったことを痛感される。
  15. アフター指導肉体労働なので体を使うことは避けられない。しかし、疲れていることを自覚しているときや腰が固く感じるときだけでもメンテナンスを受ける。また、公共事業が活発化する3月度には特に早めのメンテナンスを心がける。そして日常生活のストレスの軽減に努める。
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ぎっくり腰を患った30代男性の武田さん(仮名)、
若くして土建業を営む。
生活費を圧縮するために一回り以上歳の離れた作業員、
外国人と共同生活をされる。
心理的なストレスから肉体の硬直が生じ、
無理な動作から腰を痛めてしまう。

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患者の紹介:30代土建業男性、武田さん

土建業を営む武田さん
武田さん(写真はイメージです。)

最初は武田さんの紹介です。
武田さんは30代の前半の男性。
若くして土建業を営まれているということです。
私もこれまで何度かそういった方を見てきておりますが、
やはり若くして土建業を営まれている方は非常に独立心が高く、
普通の人では見かけないほど仕事に努力し、
ときにはトレーニングジムに通って体を鍛えたり、
本を読んだりと自己育成にも力を入れられております。

普通どのような仕事も6年その仕事に勤め上げてようやく一人前になれると言います。そういった意味では高校を卒業してすぐに土建業で働き始めた武田さんは30代にしてキャリアは10年以上ですから経営者としては十分な経験なのでしょう。

私自身は土建業は高校時代に少しだけ経験したことがあります。流れそのものはとても分かり易い。道路の敷設やそれに伴う雨水の排水用のドブ(U字ブロック)も一緒に作ったりするわけです。
最初に古くなったアスファルトを壊す
土建作業
もちろんツルハシでガシガシやっていたらすぐに疲れ果ててしまうので
アスファルトを切断する機械で裁断してから
パワーシャベルで地面から引き剥がすのが普通。
そして土を掘って採石場で入手した土やジャリをダンプで現場まで運ぶ。
所定の高さにそれを入れ。
50キロ以上のランマーで踏み固め、
ランマー
アスファルトを敷き詰める。
もちろんアスファルトの材料は別の業者で注文して運んでもらったり
自分達で捏ねて作ることもある。
そして最後にプレートコンパクターでアスファルトを綺麗にする。
プレートコンパクター
こんな感じ。作業そのものの流れは当時高校生だった私にも1回見ればなんとなく分かったのですが、
とにかく教え方がとても雑だった・・・
何が辛いのかって肉体的にシンドイというよりも、
何も教えてくれない。
勝手に見て覚えろ!
にも関わらず上手く動かないと怒鳴られる

常に工事の現場って騒音の中です。
「ドドドドドッ!ゴゴッ!」
少々の声量では言葉が届かない。細かな話し合いも成り立たない。
そもそも気性の荒い人がとても多い。
愛想の良い商売人向きの人なんていない。
しかめっ面の作業員
いつもしかめっ面ばかり。
ちょっとしたコミュニケーションでも
オイ!そっちだ!
や~い!
とイチイチ大声を出して相手に気づいてもらわないと会話が成り立たない。
監督は作業員さんが思ったとおりに動かないとすぐにスコップを地面に叩き付ける。
ときには足蹴りが跳ぶこともある。

ほとんど身振り手振りだけで相手とコンタクトを取るような感じ。
トラックや、ユンボ(パワーショベル)、ランマー、シャベル、ツルハシ、アスファルト、セメント、ブロックなど色んな材料が必要となる。人手だって一人では足りませんから複数の作業員さんが必要です。事業規模にもよりますが、2~3人の作業員さんを雇用する経営者で年収で700万円から1000万円以上稼げるケースもあるということ。しかし、そもそも元手がとても多く掛りますし、若くして事業を開始される方は多くの器具をレンタルで借りられますから毎月の出費が相当なもの。下手な飲食店を開業するよりもずっと元手が掛ってしまう。
分かっていても出費は避けられない。
当然のことながら借金だって負っている。
だから本来ならば扱い辛くて嫌なんだけど自分よりも一回りも二回りも年上の作業員さんを雇用する。
一生懸命に働いてくれるなら外国人でもいい・・・
少しでもコストを抑えるためには行き着くところは生活費を圧縮すること。社員寮を用意することで従業員さんのお給料を少しでも安く浮かせる。歳の離れた作業員さんと共同生活をして寝食を共にする
自分の親ぐらいの年齢の作業員さんと毎日共同生活をする。
みんなで同じ釜の飯を食べて暮らす。
12畳の部屋をカーテンで間仕切りして3畳部屋を3つ、キッチンなどの共同スペースを一つ設けて
男3人で暮らす生活
きっと自慰だって仲間が寝静まったのを見計らって済ましている。
どうでしょうか?
聞いているだけでも息が詰まる思いがすることでしょう。
赤の他人と同じ屋根の下で過ごすなんて私だったら出来ない。
預金通帳や金庫、貴重品の管理だって心配になります。
自分の財物がある場所で他人が一緒に暮らすなんて一歩間違えれば大変なトラブルに発展する素にもなり、逆に余計なストレスが増えることでしょう。こんな境遇で暮らしている中でぎっくり腰を患ったのが今回の武田さんだったのです。
では武田さんのぎっくり腰体験談です。

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夢、父親になりたい。

はじめまして。武田です。年齢は今年33歳。今の仕事(土建業)は高校を卒業してからずっとやってます。だから今現在15年目ですね。

私には夢があります。夢と言っても普通の人が聞いたら
「なんだ、そんなこと」
って思うかもしれない。大きなものではありません。
一言で言えば父親になること。
赤ちゃん

著作者:
AleLa Photography

日曜日に公園に行くじゃないですか。
見ちゃうんですよ。
ベビーカーを押している夫婦、
赤ちゃんが可愛いなあって思う。
高校時代までの友達もつぎつぎと結婚する。
同窓会に参加すると、もうクラスメイトの3分の1ぐらいはとっくにパパになっている。
会うときに子連れで来る仲間もいる。
そういったときにたまたま抱かせてもらうこともあるけど
思うんです。
「あぁ~俺の子供だったらどんなに可愛いのだろうか・・・」
子供が欲しい
年々その思いが強くなる。
だから我慢してでも今のこの生活を続けてもっと生活力を付けたい。
もっと安定して家族を養って行ける力が欲しい。
今の借金生活を終えたら本格的に婚活をするつもり。
その頃になったら一から自分で職人を育てたい。
扱い辛い年寄りではなく、もっと文句も言わずに一生懸命バリバリ働いてくれる20代の職人を数人雇いたい思う。
そうしたらどんなに気分がすっきりと働けるのだろうか。

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下働き時代のトラウマ

思い返してみると私が最後に恋愛をしたのは22歳のときのことでした。
最後の恋
高校卒業から交際していた彼女、
付き合い始めたのは高校の卒業式のときだった。
告白
彼女と会える最後のチャンス、
勇気を振り絞ったつもり。
ドキドキと心臓が口から飛び出しそうになりながらも告白をする。
すると
「うん」
とうなずいてくれた。
別れてしまったけど大好きだった・・・
そのときから4年間交際して
きっとこのまま結婚するのだろうと思っていた。
でも結局同じ職場の上司のことが好きになってフラれてしまう。
不倫による失恋
その上司がすでに結婚していて子供だっているみたい。
単なる不倫相手で、その交際の先には未来なんてない。
永久に満たされることのない未来。
いつかは終わる恋
「もう少ししたら妻と別れる」
そんな荒唐無稽な口約束に唆されて信じ込んでしまっている。
本当にそのつもりがあるならサッサと離婚できるのに・・・
慰謝料がどうだとか、
裁判がどうだ、
子供と会えなくなってしまう、
決まった逃げ口で誤魔化される。
詰まるところは彼女にも結婚の意志はない。
ただ、寂しさに耐えられない。
高校を卒業してから22歳までの当時、
少しでも早く下働きから脱却するために必死だった。
手取り20万円、ボーナスも退職金も社会保険もない。
きつい・汚い・危険と3Kの境遇で稼ぐ僅かなお金。
搾取されるような毎日が続く・・・・
もっと彼女と会ってあげれば良かった・・・・
仕事ばかりで段々と会う回数が減って行き、終に毎月1回ぐらいしか会えなくなったときに
彼女の心が変わり始めてしまった。
でも会えなくても僕の心は変わらない。
絶対に生活力をつけて彼女との暮らしを実現したい。
そう思う気持ちはいつも同じだった。
でも彼女にとっては心を満たしてもらいたい。
少しでも満たしてくれるパートナーが欲しい。
毎月1回しか会ってくれない私よりも、
仕事帰りの3時間のデートでも良いから心を満たしてくれる相手を好きになってしまう。
だから歳の離れた職場の上司だったのかもしれません。
恋愛
今から思えば無理からぬことだったのでしょう。
それでも良いから相手の方が好きになってしまった。

結局彼女と過ごした4年間は無駄になってしまった。
人生と言う二度と戻らない時間を無駄に使ってしまったと反省している。
だからこそもう二度と失敗はしたくない。
くだらない恋愛だったら要らない。
生活力をしっかりとつけて安定した暮らしを保てるようにする。
土台を磐石にしてからパートナーを作るんだ。
私から彼女を奪ったあの男のように、
苦しみの姿

著作者:
Evan Schoffstall

同じような人から奪い取ってやりたい。
世の中の女が、金と時間に余裕がある、
満たしてくれる男が良いって言うなら
俺がそうなってやる!!

心の内にはメラメラとたぎるような恨みの炎がある。
心にたぎる炎

著作者:
Senior Airman Christopher S Muncy 106th Rescue Wing

ずっと消えることなくその炎は勢いを保ち続けている。
誰が悪いわけでもない。時代がそうさせたのだ。しかし、信じていた未来を奪い取っていった世の中を恨まずにはいられなかった。そのときのことを思い出すと今でもバキュームカッター(アスファルトを裁断する道具)を握る手に無意識に力が入ってしまう。
そうして必死になって働くうちに20代はあっという間に過ぎ去っていったのです。

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ぎっくり腰のきっかけ

ぎっくり腰になったのは今回がはじめてのことでした。
それまで腰痛なんて知りませんでしたし、体力には自信があった。
だってほぼ毎日休み無く働いておりましたからね。
太り気味の自分にとっては走って脂肪を燃やすことは難しいので筋肉をつけることで太り難い体質へと改善することがダイエットになるだろうと思ってました。
だから仕事を終えて夜になると町のトレーニングジムまで鍛えに行く。
そしてミッチリ1時間鍛える。
今回ぎっくり腰になる前日にはベンチプレスをやったぐらい。
ぎっくり腰になったのは新宿区の有る場所での現場作業中のことでした。
パワーショベルで地面を掘りすすめて所定の高さにします。
土で荷台が満タンになったトラックがそれを運び出し、そしてジャリを乗せて戻って来る間に細かな部分をスコップで削り、地面を慣らしてランマーで踏み固めて、高さを測る。そして測った高さを証拠として写真に収める。
後で役所にこれを提出しないとお金が払われない仕組みになっているんだ。
測ったときにちょっと削りが足りなかった。だからあと一掬い(すくい)だけ土を取ろうとスコップを手にした瞬間だった・・
「ピキッ」
右の腰部に鋭い痛みが走る。
「や・・・やばい!」
これが私にとっての初めてのぎっくり腰だったのです。
友達の話では立てなくなる。
便所にも行けないって聞いていた。
この仕事をしていればいつそういうことがあっても無理はないと思ってはいました。
でもぎっくり腰なんて体の弱い人がなるんだ。
根性さえあればどうってことない。
じいさんや女、もやしっ子みたいな人がなるのだろう。
ぎっくり腰を舐めていましたよ。
すぐにトラックを運転している作業員がジャリを積んで帰ってきたので作業を交代してもらいます。本当は現場監督はその場に居なければいけないんだけどどうすることも出来ないので埋め戻す工程を引き継いで運搬作業をします。運転中も腰はズキズキと痛かった。最後のアスファルトを固めるコンパクターもきつかった・・・
何とかその日一日の工程を終えたのですが問題は明日からの作業。
ミッチリ仕事の予定は詰まっている。公共事業の最も忙しい3月です。4月まで休みなんてありません。私が居なければ予定の期日までに終わるはずがありません。
困り果てて治療を依頼したのがアークス整体院さんだったのです。

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ぎっくり腰の電話での問診:典型的なぎっくり腰、痛みに対して冷静な様子

ということで、武田さんのお話はこれぐらいにし、以下は治療院サイドの話とさせていただきます。電話でのご連絡をお聞きした限りでは、武田さんのぎっくり腰は典型的なぎっくり腰、最もオーソドックスな地面に置かれたスコップを持上げようとしたらなったというありがちなもの。これ自体は別段問題はありません。

電話口での声色からも冷静な様子があって心理的な動揺や興奮など感情の起伏も見当たりません。つまり、肉体的な原因が大きく関係し、感情面での修飾のない純粋なぎっくり腰。ただし、こういった体を使う仕事では毎日休み無く働く労働環境。本当は十分に体を休養しながらじっくりと仕事をこなすべきなのに、社会・経済的な背景から無理に仕事を詰め込んで働き続ける。そして、日常生活においても厳しい生活水準を耐え忍んでいる。

誰の目から見ても無理を背負っていることは明らか。そういった意味では治療そのものは簡単ですが、その背景をどうするのかが最も重要な課題となるものです。

彼の場合はこれまでの腰痛歴などもありませんし、発生のきっかけも明らかなので治療をお受けしました。

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ぎっくり腰の予想:大腿四頭筋の酷使から由来する後屈障害型のぎっくり腰

では今回のぎっくり腰ですがまだ電話を聞いた段階ですが、何が原因だろうかと言いますと、当然のことですが地面に置かれていたスコップを手に取ろうとして起こったわけですが、普通に考えると膝を曲げて腰を落として手に取れば腰を痛めることはありません。
腰を屈めたへっぴり腰のまま重たいものを持上げたらぎっくり腰になることは力仕事をされている方にとっては常識。ところが膝を曲げた姿勢になろうと思っても太腿の前面の大腿四頭筋
大腿四頭筋
という筋肉が酷使されてヘトヘトで十分な力を発揮できない状況にあると自分では膝を曲げて腰を落とそうと思っても落としきれません。すると無意識に腰を屈めてしまう。
大腿四頭筋を使ってしゃがむ
本来ならば十分な大腿四頭筋の力が残されていれば図のようにしゃがみ込んでスコップを拾い上げることが出来ます。
大腿四頭筋が疲れると膝が伸びる
ところが大腿四頭筋が酷使されて弱まるとしゃがみ込む動作が困難になり、腰を屈めて手を延ばすようになります。このときには股関節を支点に腰を屈めます。

そしてスコップを手に取って持上げようとし、屈めた腰を伸ばして戻そうとしたときに疲労してコチコチに緊張が強まった大腿四頭筋が腰の動作の妨げとなる。骨盤を後傾させる動作を制限するため、普段よりも腰椎を強く反らす。
大腿四頭筋が骨盤運動を制限する
これによって腰を反らす動作がグキッと後屈障害型のぎっくり腰を起こしてしまったのではないかと考えたのです。

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土を掘る仕事のぎっくり腰の特徴:スタンスを広く構えるため大腿四頭筋を酷使する。

ここで一度今回の新宿区の武田さんの仕事である土建業、農業もそうですが土を掘る仕事のぎっくり腰の特徴について考えてみましょう。

土を掘る仕事では地面にスコップや杭、鍬を打ち込みます。このときには当然ですが、安定した姿勢から一挙に力強く打ち込むために必然的に体の安定性を重視した姿勢を取るものです。

相撲のスタンス

すると普通は膝を軽く曲げて腰を落とした重心の低い姿勢を取ります。調度相撲取りが構えるような腰の落とした姿勢。このときには足幅を広くしたワイドスタンスに構えます。このポジションをキープするために大腿四頭筋が酷使される。酷使された大腿四頭筋が骨盤の後傾、すなわち股関節を後方に反らす動作を妨げる。これが腰を反らす動作を制限するため腰椎に負担が集中して腰を痛める原因につながったのではないのかと推測したわけです。

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ぎっくり腰の治療へと向かう。

ということで武田さんから他にも色々とお話を伺わせていただき、当院で対処可能な範囲のものだと判断できたので新宿区へとぎっくり腰の治療のために出張に向かったのです。

新宿区は当院からとても近い場所です。本当は電車で移動しようと思ったのですが、深夜遅かったこともあり、帰りの電車の心配があります。そのため車を使って移動することにしました。

当院からでしたら山の手通りを南へと直進し、途中で左に曲がると新宿区があります。

新宿区の夜
ネオン輝く新宿区へと到着。
東京で暮らす人々を慰めてくれる町です。
遊びに行くときや買い物に立ち寄るときには来ます。
いつ来ても楽しい場所。寂しさを癒してくれる場所。
この町はレズビアンやゲイなどの同姓愛者達が大勢暮らされていることで有名です。
やはり晩年を一人で向かえる定めにある方にとって、
夜の寂しさを感じずに済むのが一番の救いなのかもしれませんね。
そうこうしていると武田さんのお住まいになられているマンションにたどり着きました。
1階に事務所、2階より上が社員寮のようです。
事務所のドアに向かって左側にある梯子状の階段をトコトコと上って2回にある武田さん宅の呼び鈴を押します。
すると、電話の主なのか思ったよりも年配の男性が私を迎え入れてくださったのです。
「先生、じゃあこっちです」
男性に続いて入って行きます。
すると居間に案内されます。
「先生、この人をお願いします。」
すると、絨毯の上に倒れている武田さんがそこにおられたのです。
武田さんはコチラを向いて
「先生ありがとうございます。じゃあお願いします」
と話されます。

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ぎっくり腰の検査:FNS+++、SLR+、腰椎屈曲で疼痛+、圧痛点-

ということで、武田さんと直接お会いして問診をし、検査に入らせていただきました。彼の場合は徒手検査をしたときにもっとも特徴的だったのはうつ伏せから片足を天井方向へと持上げるFNSテストで強い陽性の所見を示したこと。そして、仰向けから片足を天井方向へと持上げるSLRテストでも軽い痛みを誘発する。さらには側臥位で胴体を丸めるような腰椎の屈曲操作でも軽く腰に痛みを誘発し、そして一般的な筋肉から由来する痛みに特徴的な圧痛点が完全に見られません。圧痛に関しては完全の無反応。

圧痛点が見られないため筋肉から由来する痛みを否定し、それ以外の要素が考えられます。
FNSテストで強い陽性所見を示すため腰を反らした拍子に腰椎の後方にある椎間関節を強打したことも考えられます。

腰椎の周辺解剖図

椎間関節は骨と骨の連結部分。

椎間関節の衝突図は腰椎の略図、勢い良く腰を反らすと腰椎の椎間関節がゴチンとぶつかりあって骨の表面を強打し、関節の表面に炎症が起こることがあります。

こういった発生がFNSテストで高度の陽性所見を示したのでしょう。そして、関節の周囲にある関節包などの組織
関節包の障害
関節包に炎症が波及しているため腰を反らす動作と反対の腰椎を屈曲させる動作にも疼痛が見られたのでしょう。当然のことですがこれら関節組織に炎症が生じたケースでは無理に動き回ったりしない限りは筋肉に痛みが現れることがありません。痛みを押して動き回ると患部の周辺の筋肉が患部に負担が加わらないように過度に硬直をします。ところが痛みが起こったときに比較的に早期に寝て休む選択をした。彼の場合はぎっくり腰を患ったのが土建の後半の作業中だった。こういったことが不幸中の幸いで筋肉に罹患部位を波及させずに済んだのだと言えます。デスクワークをされている方の場合は大抵朝方の時間帯に初発され、勤務中ずっと腰に痛みを訴えたまま我慢して過ごす。我慢しているときに腰に力を込めるため、腰の患部の痛みと共に筋肉も酷使されて筋肉の罹患の特徴である圧痛点を示すこともあります。

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原因:大腿四頭筋の硬結による骨盤運動制限が腰椎椎間関節の損傷を招く

では今回の武田さんの原因は最終的に何なのか?
直接的なことを言えば腰椎椎間関節の損傷。恐らくは関節面を動かした拍子に擦った・もしくはゴチンとぶつけた、グキッと関節部を微細に損傷した。こういった物理的な力によって痛めてしまっているものだと思われます。

ところがなぜこの部分を傷めたのか?それはFNSテストからも大腿四頭筋の股関節の反らす動作の制限があって、それが骨盤運動を妨げる結果となったことが分かります。骨盤が思うように動かないから本来ならば股関節や骨盤全体でこなさなければならない椎間関節の動作を腰で行う。そのため無理な動作を担った腰椎の椎間関節を痛めてしまった。このようなことが原因していると考えます。

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治療のポイント

では今回の武田さんのぎっくり腰の治療の個別のポイントについてです。武田さんの場合はぎっくり腰の発生のきっかけについては肉体の無理があったことは確かで、きっかけそのものはありふれた発生。したがって治療も別段難しいものではありません。しかし、彼の発生の背後にある暮らしにはどうしたって無理があります。歳の離れた親ぐらいの人たちと一緒に暮らし、結婚まで使うお金を出来るだけ掛けずに過ごす。確かに理想ではありますが、理想を求めすぎるのも良くありません。適当なところで妥協することも必要でしょう。仕事がハードだというのは従業員さんの暮らしの都合もありますから簡単に何とかすることは出来ませんが、やはり自分自身の生活に関しては少しでもストレスを減らせる工夫は可能です。そういったところを見直していただくことが大切でしょう。また、大腿四頭筋の硬結が余りにも強いため、出切るだけストレスを与えないようにじっくりと時間を掛けて大腿四頭筋をストレッチして硬結を苦痛無く取り除いて行く事が求められます。

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ぎっくり腰治療、ハムストリングスによる相反性神経抑制を利用して大腿四頭筋の硬結を除去する。

では武田さんのぎっくり腰の治療についてです。彼のケースでは大腿四頭筋という筋肉が仕事で酷使されることで筋肉が短縮して硬結を起こしております。しかし、この硬結そのものは2つのメカニズムによって硬直しているものです。

◆大腿四頭筋の硬結

  1. 大腿四頭筋を司る運動神経の興奮、
  2. 酷使された大腿四頭筋のエネルギーの枯渇

したがってマッサージで解したりストレッチをするだけのアプローチでは酷使された筋肉の血流を改善してエネルギーの枯渇を和らげるだけ。興奮性の高まった大腿四頭筋の運動神経の興奮性を低下させて筋肉を弛緩させることが求められます。

そこで選択した方法が大腿四頭筋と拮抗関係にあるハムストリングスという太腿の裏に有る筋肉へのアプローチ

ハムストリングス

膝を曲げて股関節を反らす動作をするとハムストリングスが緊張を強めます。この緊張を強めるときに、ハムストリングスの拮抗筋である大腿四頭筋の運動神経の命令が弱まります。この仕組みを利用することで大腿四頭筋の神経性の抑制を解除し、それと共に血流を良好にするためのストレッチや手技操作をします。さらには全身ストレッチを実施して骨盤筋群の調整させていただきました。

また、腰椎の炎症箇所以外の部分に出切るだけ負担を分散できるようにモビライゼーションと呼ばれる方法を用いて頚椎や胸椎、第一腰椎~第四腰椎の運動性を高め、患部である第五腰椎に加わる負担を軽減したわけです。そして極めつけは腰椎をテーピングやコルセットで補強します。最初武田さんには数日間で収まるぎっくり腰にわざわざコルセットを用いることは勿体ないので包帯やテーピングを提案しました。ところが少しでも安心したいからと武田さんはコルセットを希望されます。コルセットで腰部を補強すると安定感が増します。

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施術の結果にご満足の声を残される武田さん。

では今回の新宿区でのぎっくり腰の治療結果です。整体を終えると再び徒手検査を実施して行きます。臥位であればどのような動きをしても腰に痛みは生じません。
「じゃあ武田さん、もう大丈夫でしょう。立ってみてください」
「はい。」
すると先ほどまで腰に力が満足に入らなかった様子の武田さん、急に腰に力が入るようになりご本人も思わずびっくりされております。
そして立ち上がって元気に微笑んだのです。
喜ぶ武田さん
武田さん、良かったですね。

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仕事の過渡期には早めにメンテナンスを受ける。出来るだけ日常のストレスを軽減する。

ということで施術は終わりましたが今後のぎっくり腰の再発の防止のための指導が必要です。武田さんの場合は日頃から相当な無理の上に暮らしが成り立っております。30過ぎて歳の離れた人たちとの集団生活、頑固オヤジさんに気を使って暮らす毎日。相当ストレスがたまることです。残念ながら肉体労働をされる彼の仕事上の疲労を軽減することは不可能なことですがやはりこういった窮屈な共同生活は出来るだけ早めに脱却する。そして土建業では仕事の過渡期になる3月には可能な限り早めに体のメンテナンスを受ける。こういったことをご案内しました。ご本人も無理は承知しているので「ウンウン」と納得の様子でした。

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結論:腰痛は単純ではない

圧痛点を伴わないぎっくり腰

ぎっくり腰で最も多彩な症状を示す年齢

腰の高いところの慢性的な痛み

他の部位との障害の関係

腰の痛みと関連痛の関係について

眼精疲労はぎっくり腰と関係するのか?

ぎっくり腰はどこから痛みを発しているのか?

体重が掛ったときだけ腰が痛い

診察時には痛みのない腰痛

腰の側面部分で生じるもの

腰部疾患のつながりについて

ぎっくり腰のときに気をつけたい兆候の夜間痛

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ぎっくり腰と調子の波

ズッシリする腰の痛みの原因と治療法

圧痛点を伴わない腰痛の原因

動かしても痛みの強さが変わらず痛い場所が移動する腰痛疾患

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実は腰が原因の障害となる隠れぎっくり腰

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