ぎっくり腰専門

コルセットをしていればぎっくり腰にならないか?

正しく使えば腰部の負担の軽減につながります。これは腰に加わる負担を他の部位に分散することを目的とし、腰部の局所の負担を軽減します。コルセットだけで腰痛を防止するのではなく日常の負担の大きい動作を知っていただき、適切に腰を使っていただく必要があります。類似品には気をつけましょう。

正しく使えば腰部の負担を軽減できるが、間違えると悪化に繋がるの

コルセットをしていればぎっくり腰にならないのか?』というテーマについて述べさせていただきたいと思います。

では、単刀直入にこれについて回答させていただきますと

正しく使えばぎっくり腰を防止するが使い方を誤ることでぎっくり腰を誘発する。』という回答になります。では、その理由について以下に述べさせていただきたいと思います。

コルセットとは腰部に加わる負担を軽減することが出来る

コレセットの役割というのはいくつかあります。以下に述べさせていただきたいと思います。

  1. 腰部の安定化
  2. 腰部の保護
  3. 腰部の保温
  4. 腰部の無理な運動の制限
  5. 疲労回復の促進

いま思いつく限りではこれぐらいが挙げられましたが、基本的には骨盤に巻きつけるものや胴体に巻きつけるものなど幾つかのタイプがありますが、巻きつけることで体が真っ直ぐの状態を保ちやすくするものだと思っていただければ分かり安いと思います。

通常ならば私達は立っているだけでも背骨をまっすぐに保つためにかなりのエネルギーを消耗します。このエネルギーの消耗によって腰部に疲労が蓄積されて行き、腰部の筋肉が硬直を起こしてしまい最終的に痛みを発するわけです。では、疲れるとなぜ硬直するのかという難しい内容はここでは割愛しますが要するに筋肉は疲れてエネルギーを消耗すると強張って硬くなります。この硬くなる過程で痛みを誘発する物質を作りだすわけです。

そして、私達が日常を過ごす中でもっとも活用されるのが腰部であるため、腰部が最初に悲鳴をあげて腰痛やぎっくり腰を呈するわけです。もちろん人によってデスクワークなどをされている方では肩こりの方が持病として大きい場合もありますが、腰というものは姿勢の保持に大きく関わっていることには間違いありません。

例えば腰が活用されていることを日常で一番実感できることとしては私達は以下のような姿勢をとると非常に楽ちんに思えるはずです。

持たれかかる姿勢、腕で支える動作、腰が楽な動作持たれかかる、足を組むつり革につかまる

  1. 頬杖
  2. 肘をテーブルの上に乗せる
  3. テーブルに手を付く
  4. 背もたれに持たれかかる。
  5. 立ち上がるときに手で座面を押す。
  6. 肘掛に寄りかかる。
  7. 寝ている姿勢から起き上がるときに手を付く
  8. 立ち上がるときに膝を押す。
  9. 床に腰掛けているときに膝頭の上に脇を乗せる
  10. 壁に寄りかかる
  11. 休めの姿勢のように軸足を杖のように用いる
  12. 足を組んだ上に肘を乗せる
  13. つり革に掴まる。

どうでしょうか?寄りかかったり、肘で体を支えたりというこういった姿勢をとるとすごく腰が楽ですよね。逆に言えば普段それぐらいに腰を使っているということでもあるのです。私達はこれだけ腰に依存して生活しておりますので、ときに腰部に負担が溜まり過ぎてぎっくり腰に陥ってしまいますとまったく身動きが取れなくなってしまいます。したがいまして、コルセットにより腰部を安定化させて、腰に加わる負担を全身の別の部位へと分散することができれば腰部の負担を減らしてぎっくり腰のリスクを大幅に軽減することにつながるわけです。分かり難いと思う方もいらっしゃると思いますので以下の図をご覧になってください。

腰の負担をコルセットで他の部位に分散する左がコルセットをつかっておらぬときの姿勢だと思ってください。私達は前後にバランスを取っているわけですが、その中でも腰の負担が大きいです。

ところが、右のように腰部にコルセットを巻きつけることができれば腰部で行っていた大きな負担をその上下の胸やお尻に分散することができます。すると巻きつけている間は腰以外の部分の負担は大きくなりますが、一時的に腰を休めることが可能になるわけです。これは下図のように骨折した患者様が用いる添え木のようなものであって、コルセットは患部に巻きつけることで腰椎の関節部分に加わる負担を周りの部分に分散することを可能にしているわけです。

添え木で骨折部を守る骨折した患者に用いる添え木、折れているところを挟み込んで固定することで骨折部位に加わる動揺性を防止する。

腰に加わる負担は軽減できても体に加わる負担はトータルしてみれば変わらない

コルセットが患部に加わる負担を軽減することができることは分かりましたが、基本的には先程の図のように腰に加わる負担を軽減しますが、その負担は別の部位で補っていることがお分かりいただけたはずです。したがって腰痛のリスクは防止できても例えば背中や肩が疲れやすくなったり、膝が辛くなったりと別の部分の負担が大きくなって腰以外のところが痛くなる可能性はあります。仮に腰椎部分の痛みをコルセットによって防止しても、お尻が痛くなったりすることもあります。胸椎の高さ(肩甲骨の高さ)が痛くなることもありえるのです。

したがいまして、腰痛の防止に貢献しますが、お尻や胸腰椎移行部などのことも広義では腰に含まれますので、この部分の負担で痛みが発することを考慮にいれれば完全に防止しているとはいえません。

コルセットは腰の一部に負担が集中したときにそれを周囲に分散している

つまり、コルセットは腰部の一点に集中している負担を周囲に分散させているだけであって、もしも腰の負担をもっと幅広く防止しようとしたら腰部ベルト、臀部(お尻)ベルト、胸部ベルトなど幅広く使い分けてその都度負担の大きく加わっている部分をサポートする必要があります。

コルセットの種類図では胸に巻くバンドやお腹に巻くバンド、お尻のバンドなど様々な物を使いこなすことで負担を別の部分に分散して一点に負担が集中することを防いでいる。例えばその日の状態によって、今日はお腹の高さに巻くもの、次の日はお尻に巻くもの、その翌日は胸部に巻くものなど日によって替えていただければ負担をそれだけ幅広く分散することが可能になるわけです。

コルセットを巻いても腰部に加わる危険な動作を取り続ければやはり腰に負担が加わりぎっくり腰になる。

では、コルセットを胴体に巻いてその都度負担を至るところで分散したからそれでぎっくり腰の発生を完全に防止できるかと言えば難しい部分はあります。それは腰椎に存在する椎間板というクッションに負担を掛けてしまう姿勢が存在するからです。

椎間板椎間板というのは背骨の腰椎の隙間に存在するクッションのことです。このクッションに負担が加わると形状が変形して腰椎の椎間板ヘルニアなどになってしまうのですが。負担が加わる一定の姿勢があるわけです。

その危険な姿勢を表したのがナッケムソン理論となるのです。

腰椎に負担を加えるナッケムソン理論を知りましょう。

では、危険な姿勢というものがどういうものかについて触れさせていただくこと以下のような図になります。

ナッケムソン理論

この図では腰椎の椎間板部分に加わる負担をそれぞれの姿勢のときにどうなるかを示しておりまして、真っ直ぐ立っているときの椎間板の負担を100%すると別の姿勢ではそれぞれ

  1. 仰向け25%
  2. 側臥位75%
  3. 立位100%
  4. 立位にて前屈150%
  5. イスに腰掛ける150%
  6. あぐら150%
  7. イスに腰掛けて前屈200%
  8. 足の裏を床につけた状態で行う腹筋運動215%
  9. 立位にて前屈して重たい物を持つ215%
  10. 座位にて前屈して重たい物を持つ250%

と、このような形になるわけです。したがいまして、コルセットで腰を補強して安定性を保つことをしますが、それとともにこういった危険な姿勢をできるだけ取らぬように気をつける必要があるのです。いくら補強して腰を丈夫にしても座位前屈で重たい荷物を持ち続けるような250%の状況下を繰り返していればすぐに腰を痛めてしまうことは間違いありません。

したがいまして、ナッケムソン理論に基づいて、できるだけ前屈を避けるように低い姿勢をとるときには腰を曲げずに膝を曲げて腰を落とすようにしたり、床にあぐらを欠いたりせずできるだけ背もたれに軽く寄りかかった状態で腰掛けたりすることが好ましいのです。ちなみにイスに腰掛けるときに背もたれに上半身が120度の角度で寄りかかるようにしていただくと、100%以下の負担になると言われております。

腰に疲れが溜まったときには腰の負担を減らし、疲れておらぬときはできるだけ腰を使うように心がける。

やはりコルセットだけで腰痛を防止しようとお考えになられるのは無理があると思います。日頃から腰部を怠けさせぬように上図の寄りかかる姿勢や、腕で支える姿勢を避けるようにしていただき、そして腰が疲れてしまったときには逆に寄りかかる姿勢や腕で支える姿勢を取り入れていただき、腰にとって楽な動作をその都度使い分けていただければ腰部の筋肉を適切に保つことができます。腰というものは使いすぎても痛めてしまいますし、使わずにいても耐久力が落ちて痛め易くなります。したがいまして、その加減を上手く調整していただくことが大切なのです。

コルセットは長期的に用いると腰部の廃用を招くため、重量物の取り扱い時、立ち仕事の合間、腰部の疲労が溜まったときだけに限定して用いるようにし、それ以外のときは極力使わず依存しないようにする。身近に容易しておくことで安心を得ることが一番大切

コルセットというものは本来ならば腰部の筋肉が果たすべき作業を負荷を分散して別の部分に代償させておりますので、長期的に用いてしまうと、サポートを受けている部分の筋肉が日常で用いられなくなり衰えてしまいます。したがいまして、重量物を用いるときや、立ち仕事の最中だけに用いたり、腰の疲労が蓄積されたときだけに用いるなど用途を限定しなくてはなりません。お腹を固めることで腰が安心し、楽だからということでこれに依存してしまいますとすぐに腰周りの筋力が落ちて腰部の耐久力が弱まって余計にぎっくり腰に成り易くなってしまいます。したがいまして、無理な負担から腰を守るものであって、腰を楽にさせることが目的ではありませんので必要以外のときは極力用いぬことが理想です。また、仮に用いぬ場合に関しましても、自宅など身近に常備していただければ、いつ腰痛になっても腰に巻けるという安心感がありますので、心の支えになるはずです。少しでも腰に関する不安を払拭することはできますので、私はこれを用意していただくことは備えとしては非常に好ましいことであると考えます。

類似品に注意、産後の女性の痩身を目的としたものもあるので、間違ったベルトを使っても願った効果は得られず。

また、コルセットが腰部を守るといっても全てのものではありません。これにも幾つかの種類がありまして、非常に間違い安いのが産後の女性が用いるサイズダウン(痩身)を目的としたものです。産後の崩れてしまったボディーラインを気にされる女性が少しでもお腹やお尻を小さく見せたいドラッグストアなどにはこういったものがたくさん展示されておりますのでついつい知らないうちに手にとって間違って購入してしまうことがあります。ドラッグストアにあるペラペラのものは大抵がそういった目的の物です。非常に類似品を手にしてしまう可能性がありますので、できるだけ信用のできるところでご購入いただければと思います。

まとめ

  1. コルセットは腰部の負担を軽減する。
  2. これは腰部の負担を他の部位に分散するため、その都度用いるものを替えて幅広くサポートすると良い。
  3. 日常の椎間板に負担を掛けてしまう姿勢に気をつけ、ナッケムソン理論を念頭に入れる
  4. 持たれかかる姿勢などはその都度腰部の疲労の状態と相談して使い分ける。
  5. 類似品に騙されぬように信用のあるところで購入する。

ということでいかがでしたでしょうか?

コルセット:②過信

  1. 重量物の扱いと腰部コルセットコルセットは腹圧を補助してくれるがそもそも腰に加わる荷重そのものは減らないため過信は厳禁
  2. ゴルフプレーに腰痛コルセットをしても良いか?コルセットをしても全力プレーをすれば腰痛の悪化は免れません。
  3. 着ければ腰痛を防げるか?正しく使えば腰部の負担の軽減につながります。これは腰に加わる負担を他の部位に分散することを目的とし、腰部の局所の負担を軽減します。コルセットだけで腰痛を防止するのではなく日常の負担の大きい動作を知っていただき、適切に腰を使っていただく必要があります。類似品には気をつけましょう。
  4. ゴルフのとき腰痛バンドした方が良い?腰痛バンドは腰部の圧迫によって痛みを軽減するものであり、ゴルフスイングのツイストを制限する効果はほとんどない。

対応・対処

急性期の腰痛対処●前兆、●受傷早期の経過判断、●対処、●問診、●応急処置、●緩和処置急性期、●周囲の人の対応、●動き方、●間違った対処、●安静、●トイレ排泄

慢性期判断、検査●中期的な判断、●長期的な判断、●セルフチェック法、●腰痛の検査データ、●評価法・検査、●腰痛検査の流れ

医療機関の対処●救急車、●病院、●医者、●レントゲン・MRI・画像検査、手術(●ヘルニア、●坐骨神経痛、●失敗、●その他)、●湿布・貼り薬・外用薬、●飲み薬・内用薬・内服薬・座薬、●注射、●トリガーポイント、

一般的対処緩和処置(●慢性期)、●アイシング・冷やす療法、●温熱療法、お風呂(●腰痛治療効果、●お風呂の弊害、●入浴で気をつけること)、●慢性腰痛ケア、●ぎっくり腰ケア、●間違ったケア、

食事・栄養●食事・栄養で短期的な効果のあるもの、●食事による長期的な腰痛対策、●ダイエットと食事、●サプリメント・プロテイン、●カルシウム、●お酒、●たばこ

手技対処●手技療法、●マッサージ、●マッサージの疑問、●間違ったマッサージ

腰痛対策●作業場面での腰痛対策、●一般防止策、●生活場面での腰痛対策、●腰痛対策の体の使い方、●着替え、●トイレ・排泄

道具での対処①(固定法)コルセット(●基本事項、●過信、●弊害、●その他)●腰ベルト以外の固定

道具での対処②(生活補助)●腰痛対策での道具の考え方、●力仕事補助アイテム、●健康器具、●カバン・バッグ、●靴足元対策、●杖、●衣類・身につけるもの、●その他道具

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