ぎっくり腰専門

強直性脊椎骨増殖症とは

強直の発生理由と骨増殖が何故生じるのかを知ることで、それを防止しよう。

臨床上では病気として診断されておらずとも、似たような症状を訴える患者が多いのが強直性脊椎骨増殖症

ぎっくり腰・腰痛専門整体院のアークス整体と申します。さて、今回はぎっくり腰とは少し異なりますが、変わった検索キーワードの方が訪問されました。「強直性脊椎骨増殖症とは?」ということです。

残念ながらこの病気であると、病院で診断を受けた方が当院にご依頼をされたことは数例しかありません。臨床上では非常に珍しい疾患であるためおそらくは専門病院でも臨床上の治療の経験をされた医師は少ないかと思われます。それだけにしっかりとしたコメントができぬことをご了承ください。

しかし、私がこれまでに見させていただいた慢性期の腰痛をお持ちの患者様で特に高齢者の方では病院などでこういった診断を受けてはおりませんが、やはり似たような感じのお年寄りの患者様は非常に多いのです。

これらの方というのは腰部の骨などがとても固くなっており、完全に曲げることができなくなっておられるのです。

ではこの病気について少し基本的なことから触れて行きたいと思います。

まずこの病気の名前である「強直」という言葉ですが、「こうちょく」という言葉にはこれ以外にも「硬直」もあります。似たような言葉ですが両者の意味は大きく異なります。どういった意味の違いがあるのかと申しますと?前者には骨同士が癒合してくっ付いてしまったり、関節が変形して動かなくなってしまうなどの意味合いがあるのです。それに対して、後者の意味である硬直というのは筋肉が固くなることを表します。

強直と硬直の違い図では、腰椎の前後を走る筋肉が硬直を起すことで背骨がガチガチに固まっているのがA、それに対して腰椎の椎間関節部分の骨がくっ付き合って完全に一つの骨に一体化して癒合しているのがBの強直。

全ての骨の表面は骨膜と呼ばれる軟骨成分で覆われて、境界を区分している。

ではここで骨の構造について少し説明させていただきますと、骨というものはその表面の全体を骨膜というものが覆っております。
骨膜
私たちの体の表面を表皮が覆うように、骨は骨膜で包み込まれているのです。魚肉ソーセージで言うところの周囲を包んでいるビニールの部分に例えることができるでしょう。このビニールのような素材で私たちの骨は包まれているため、隣接する骨と区分が出来ているのです。

骨膜が骨の境界を完全に区分していれば強直は通常ならば起こらず。

ではどうして、こういった強直が起こるのでしょうか?通常ならば2つの骨が一つにくっ付きあうことなど有り得ません。しかし、例えば骨折などでは折れた骨を放置することで、骨がくっ付き合ってしまうことは事実としてあります。

例えば腕の骨の骨折を例に挙げさせていただきましょう。2本ある骨が完全に骨膜から分断されるように真っ二つに折れたときなどには境界を区分することができませんので、本来とは異なる部分にカルシウム成分が沈着することで癒合してくっ付きあってしまうことがあるのです。

腕の骨の強直の事例図では前腕骨の2本が同時に骨折をしてその部分に血糊が溜まってカルシウムが沈着を起し結果的に2本の骨が1本に癒合してしまう。

つまり、境界を区分している骨膜が何らかの原因により失われてしまったり分断されたりすることで境界が失われてしまうために骨同士が再生するときに癒合してくっつき合ってしまうのです。

強直性脊椎骨増殖症では、多くの症例で糖代謝異常(糖尿)などが認められる。

では、なぜ骨膜による境界が失われてしまうのでしょうか?この病気をお持ちの方の多くに糖代謝異常が関係しているのです。といいますのは私たちの骨膜というのは軟骨成分の一種であるムコ多糖類というものが含まれております。ところが糖尿病などの糖質の代謝異常をお持ちの患者様になりますと、糖の代謝が悪くなっているために骨膜の成分であるムコ多糖類の新陳代謝が損なわれてしまい、骨膜が脆弱化しやすいのです。そして、この脆弱化によって、何らかの衝撃が加わったときに骨膜が分断されたり、摩擦によって擦り切れたりして、境界を保てなくなってしまうのです。境界が分断されたところにカルシウム成分が沈着化することで強直が完成してしまうわけです。

そして、その強直がたまたま発生した部分が脊椎に当たるわけです。

では、次の疑問としてなぜ脊椎でそういった強直が発生したのでしょうか?

脊椎で強直が発生し易い理由は、①血流が豊富であることと、②椎間板の緩衝作用によって反力が強く働くから、③背骨のカーブの増加によって補強靭帯の緊張性が高まるから。

この病気では、一般的には上下に連なる背骨の前方部分にある前縦靭帯で強直が起こることが多く、それに次いで後縦靭帯部分で強直が起こるとも言われております。脊椎の補強靭帯

では、なぜそういった部分で強直が起こってしまうのでしょうか?3つの原因を挙げたいと思います。

  1. 血流が豊富だから:脊椎の特徴である血流が豊富であることが挙げられます。先程の腕の骨の骨折の例でも強直の発生には先立って血糊が骨膜の決壊した部位にまとわりつくことで起こりましたよね。この血糊というのは骨膜がはがれて出血を起して骨の内部から血液が滲み出してくるから生じるわけです。つまり、骨と骨のつなぎとなる血糊が沢山できればできるほど、強直が作られやすくなるのです。ではどういった条件があれば血糊が沢山できるのか?それが血液供給量の豊富は骨であるのです。一般的には背骨は人体の中では1・2を争うほど血液供給が良いため血糊がいっぱい飛び出して骨をくっつけてしまいます。
  2. 椎間板の緩衝作用によって反力が強く働くから。:椎間板は図のように背骨の椎骨と椎骨の隙間にあります。

    椎間板

    椎間板を上から見ますと(図A)、中心部に髄核と言われるゴムの塊のような部分があり、その周囲をあたかも樹木の年輪のように線維輪と呼ばれる組織が何層も重なって包み込んでおります。これを側面からみた拡大図がBです。

    椎間板の反力

    椎間板の髄核の部分に上下から垂直に荷重が加わりますと、その衝撃は周囲の線維輪へと伝達してゆき、線維輪に伝わった力はさらに隣の線維輪部分で上下方向の反発力として転換されます。この上下方向への反発作用が、椎骨の骨膜に対して度重なる物理的なストレスとなり、椎骨の骨膜を損傷させてしまい次第に脆弱化させます。

  3. 背骨のカーブの増加:カーブが増加することによって靭帯の緊張性が高まり骨膜部分に牽引力が加わる。その牽引力によって骨膜が破壊されて境界が決壊する。

    背骨のカーブによる強直

ということでこれら以外にも幾つかのことが原因して脊椎の強直が完成するのです。

骨増殖とは?骨は常に荷重方向に逆らうように発達する特性がある。

では残すところは『骨増殖』という言葉の意味についてです。この病気では脊椎の強直だけでなく骨増殖というものも問題になっておりますよね。なぜ骨が増殖すると良くないのでしょうか?増殖すると聞けば『骨が丈夫になる!』と思えてしまいますが、必ずしも良い意味だけを表すのではありません。そこには悪い意味もあるのです。

例えば増殖した骨がさらに強直を強めてしまったらどうでしょうか?増殖した骨の一部が神経や血流を阻害してしまったらどうでしょうか?時には激痛の原因となったり、背骨がさらに固まってしまい身動きが取れなくなることでしょう。

では骨増殖というものがどういうものかについて触れて行きましょう。

椎間板の減少による骨増殖図をご覧になっていただきますと、椎間板の厚みが若い年代では豊富にあるため衝撃をしっかりと吸収できているのですが、加齢と伴に椎間板が薄くなってゆきますと衝撃を吸収しきれなくなって隣接する骨同士がゴチンゴチンとぶつかり合い始めます。すると衝撃が加わる部分を補強するためにカルシウム成分が集まってきます。
カルシウムの添加

このカルシウムの添加作用によって骨が出っ張るように増殖して、次の図のA→B→Cのように背骨の隙間を次第に埋めて行き、強直を作り上げ、さらには強直した部分にさらに衝撃が加わり続けることで強直が上下に次々と広がって行ってしまうのです。

骨増殖

アークス整体院ではムコ多糖の新陳代謝を促すべく全身矯正療法と、正常な骨膜を守るための脊椎調整療法を用いる

ではここまで病気のメカニズムについて簡単に触れてきましたが、ではアークス整体ではどのような対処をするのでしょうか?当院では、その根本的な原因が骨膜を構成するムコ多糖類の新陳代謝の低下にあることが分かっておりますので、新陳代謝を補うべく可動範囲を拡大する全身調整法を行います。出前のバイクなどに用いるオカモチのように全身可動域を向上させますので、骨膜の衝撃も軽減し脆弱化の防止へと導き、さらにはこれまでなら使うことのできなかった運動範囲を動作に導入することで新陳代謝を向上し、ムコ多糖類の需要と供給を調整することへつなげて行くわけです。

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